水のコラム

洗面所の嫌な臭いはパッキンの交換で一気に解決!

2021年10月03日  洗面所のメンテナンス

洗面所に変な臭いが漂っている、洗面台に鼻を近づけると悪臭がする、そんな悩みを抱えていませんか?
原因はいくつか考えられますが、パッキンが原因であれば、ご自分で対応できるかもしれません。

DIYに慣れていない方だと最初は少し戸惑うかもしれませんが、決して難しい作業でありません。
ご自分でパッキンを交換して、洗面所の悪臭とお別れしましょう。

洗面台のパッキンはどこにあるの?

洗面台の下の収納扉を開けてみましょう。
洗面台の排水口の下からS字状のパイプが床に向かって伸びているのが見えるでしょう。
これが排水トラップです。

排水トラップは、そのまま排水パイプ(ホース状になっているものもあります)につながっています。
排水パイプはそのまま床下に続いているように見えますが、床下で排水管につながります。

これは、収納棚の下の排水キャップを外せばわかるでしょう。
このように、洗面台の下はいくつかの大きな部品がつながっている構造になっています。

それぞれのつなぎ目はナットで固定され、その中にはゴム製のパッキンが入っています。
しかし、ゴムは経年劣化が激しい素材です。
長い間そのままにしておくと、ゴムパッキンが劣化し硬くボロボロになってしまいます。

そうなると、つなぎ目の間に隙間ができてしまい、そこから悪臭が漏れてしまうのです。
漏れるのは悪臭だけではありません。
そこから水が漏れることもあるので、早急な対応が必要です。

パッキンの交換は、ナットを外すことさえできれば、大して難しくありません。
ただせっかく新品に交換しても、サイズが合っていなければ意味がありません。
パッキンはホームセンターなどに売っていますが、サイズを間違えないように気をつけましょう。
各部品のつなぎ目のナットは、素手で外せる場合もありますが、金属製の排水トラップの場合はモンキーレンチが必要です。

このような作業に慣れていない方は、外したはいいけれど元に戻せなくなることがあります。
自信がないようであれば、無理をせずに専門業者に依頼するのも一つの手です。
無理をして変な力を入れてしまうと、別のトラブルを引き起こしかねないからです。

パッキンの交換程度であれば、費用も数千円ですむ場合がほとんどですし、1時間もあれば終わるでしょう。
仕事や家事で忙しいという方にも、業者への依頼をおすすめします。

そもそもどうして洗面所が臭くなるのか?

洗面台はどうして臭くなるのでしょうか?
理由はいくつか考えられますが、まずは封水がなくなったことが考えられます。
封水とは、排水口の下の排水トラップに溜められた水のことです。
実は、この封水が下水の臭いが上ってくるのを遮断する役目をしています。

この封水がなくなってしまうと、排水管を流れる汚水の臭いが上ってきてしまい、洗面所が臭くなるのです。
では、どうして封水がなくなってしまうのでしょうか。

原因はいくつか考えられますが、その洗面台を長期間使わなかったことが大きな原因として挙げられます。
長期の出張や旅行などで家を空けて、ずっと洗面台を使用しないでいると、封水が蒸発してしまうことがあるのです。
この場合は、水を流して封水を元に戻せば、悪臭が消えるはずなので、心配する必要はありません。

少々厄介なのが、排水トラップにゴミが溜まっていた場合です。
排水トラップに長い髪の毛が溜まっていると、毛細管現象により封水が少なくなってしまうことがあります。

この場合も水を流せばいったんは臭いが消えますが、ゴミを取り除かない限りまた同じ現象が起きてしまうでしょう。
面倒でも排水トラップを外して掃除する必要があります。

排水トラップのお掃除方法は?

排水トラップも自分でお掃除できます。
排水トラップには、水が溜まっている可能性があるので、まずは洗面所の床に溢れてもいいように養生しましょう。
水を受けるためのバケツも用意しておくと安心です。

ナットを外したら、排水トラップをお風呂場に運んで、そこでお掃除するとよいでしょう。
排水トラップの中にはゴミやぬめりが溜まっているはずです。

まずはゴミをすべて取り除きましょう。
そのあと、洗剤と歯ブラシなどを使ってぬめりを落とします。
このぬめりも悪臭の原因になるため、しっかり落としましょう。

しっかり汚れを落としたら、元通りに組み立てて、水を流して水漏れしないか確認してください。
また、先程ご紹介した封水もきちんと溜めましょう。

しかし、排水トラップのお掃除は簡単だとは言っても、大掛かりな作業であることも確かです。
日ごろから、こまめに洗面台を掃除してゴミやぬめりを溜めないようにしましょう。

定期的に、パイプユニッシュなどのパイプ洗浄剤で排水パイプをきれいにしていれば、悪臭を防げるはずです。
重曹やクエン酸も同じような効果が得られます。

重曹やクエン酸は食品にも使われる物質なので、安心安全です。
洗浄力はパイプ洗浄剤に劣りますが、普段からきちんとお掃除されているのであれば、重曹とクエン酸で十分です。

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