水のコラム

散水栓を立水栓にするには?工事不要のDIYで交換方法

2022年12月01日 

地下に埋められた散水栓を大掛かりな工事無しで立水栓に交換する方法があるのをご存知でしょうか。

散水栓は場所を取りませんが、ちょっとした手洗いや家庭菜園などに使用する場合はいちいち蓋を開けてホースをつなげる必要があるなど面倒なこともあります。

この記事では散水栓を立水栓に工事不要で交換できる方法をご紹介します。散水栓から立水栓にしてもっと手軽に便利に水道を使いたい方は是非参考にしてください。

散水栓をDIYで立水栓にすることはできる

散水栓をDIYで立水栓にすることは可能です。

立水栓への変更は「地中に埋まっているものを地上に設置し直す」こと。
というと、大掛かりな工事が必要だと思われるかもしれませんが、設置する場所や選ぶ水栓の種類によってはDIYで可能な場合もあるのです。

ただし、散水栓の埋まっている場所がコンクリートで固められていたり、散水栓の場所と立水栓を設置したい場所が離れている、立水栓のデザインなどにこだわりがある、という場合にはDIYでは難しく、水道業者に依頼する必要があります。

自分がどのような目的で散水栓から立水栓に交換したいのか、立水栓に交換するにあたって優先するものは何か?などよく考えて変更するのが良いでしょう。

費用を優先する場合
費用を優先する場合には、散水栓から接続して簡易的な立水栓につなげる「移動水栓柱」を利用すると良いでしょう。

既存の散水栓を移動すること無くホース等で移動水栓柱につなげるもので、工事不要でDIYができない方でも設置することができます。ただし、立水栓の場所が限られるのと、ホースで接続するためにデザインを求める方には不向きかもしれません。

ある程度のデザインも価格も優先する場合
出来上がりのスマートさも求めつつ価格も侮れない場合には、DIYで交換する方法があります。様々な道具や手順が必要ですが、ある程度DIYに慣れた方は試してみるのも良いかもしれません。

こだわりを優先する場合
立水栓の出来上がりをスマートにしたい、立水栓を設置したい場所が限定されている、等の場合には、専門の業者に依頼する方法が安心です。散水栓から立水栓を設置する場所まで距離がある場合には配管を延長したり、パイプの計測が必要だったりとDIYでは難しい技術が必要になります。また、コンクリートで固められた散水栓をキレイに立水栓に交換する場合にも、後処理が必要となり素人には困難です。

散水栓と立水栓の違いと変更するメリット

散水栓と立水栓の違いは設置されている場所と使い勝手の良さ、でしょう。

散水栓
地面に埋められており必要な時にホース等に接続して使用します。メリットは普段はふたがされ目立たず、場所を取らないことです。デメリットは使用する度にふたをあけて蛇口とホースなどを接続する必要があり、ちょっとした時に手軽に利用するのには向いていません。

立水栓
立水栓は地上に蛇口があり、利用したいときには蛇口をひねるだけで水が出ます。手軽に手洗いをしたり、こまめに家庭菜園に水やりをするなどの場合に便利に使えるのがメリットです。デメリットをあげるとすれば、地上に配管や蛇口があるため多少場所を取ることが散水栓と違う部分です。

散水栓から立水栓に変更するメリット
散水栓から立水栓に変更するメリットは「手軽に水道が使えるようになる」ことです。
立水栓にすれば、いつでも蛇口をひねるだけで水が使えますので、お子さんでも手軽に外で手洗いができます。また、ホースを接続するのも楽になりますしバケツに水を汲むことも簡単にできるようになります。

散水栓を立水栓にする手順

自分で散水栓から立水栓に交換するためには、立水栓本体とは別に必要な道具や部品があります。
必要な道具や部品、実際の取り付けの手順はこちらを参考にしてください。

DIYに必要な道具
取り付ける場所や立水栓本体により変わりますが、一般的な道具や部品は次のようなものがあります。

揃えておきたい道具や部品
・スコップ(散水栓のボックスを掘り出すときに使用)
・塩化ビニールパイプ(塩ビ管とも呼ばれます)
・継手(パイプとパイプ、パイプと蛇口などをつなぐ部品)
・蛇口
・ノコギリ
・塩ビ管用接着剤
・シールテープ(蛇口のつなぎ目に巻く)
・軍手
・コンクリート(立水栓の固定に使用)

その他、水受けを設置する場合には、水受け本体や排水するためのパイプ管などの用意も必要です。

DIYで立水栓に交換する手順
※パイプの切り口でケガしないよう、軍手などを着用して作業します

①散水栓のボックスの取り出し・解体
散水栓のボックスは蛇口を覆うように設置されています。周りの土を掘ると取り出せますが、コンクリートで周囲を固めている場合、コンクリートカッターや電動ハンマーでコンクリート部分を壊してボックスを取り出しましょう。

②塩ビ管を通す位置の土を掘る
散水栓から立水栓を設置する位置の周辺の土を取り除きます。立水栓本体についている穴と塩ビ管がつなげる深さがあるか確認してください。

③水道の元栓を閉じる
散水栓の蛇口を取り外す前には、水道の元栓を閉じるのを忘れないようにしてください。
作業後に元栓を開けるときには、水漏れなどがないか確認しながらゆっくりと開けましょう。

④散水栓についていた蛇口を外す
散水栓の蛇口は不要なため、蛇口をひねって外すかパイプの部分からカットしても外してください。

⑤散水栓のパイプを延長する
散水栓側のパイプと用意したパイプを接着剤で接続します。水漏れがないようにしっかり接続しましょう。
水受け用も一緒に取り付ける場合は、排水用のパイプの設置が必要です。

⑥立水栓にパイプと蛇口を設置する
用意した立水栓の説明書に従って、パイプを接続してください。蛇口のネジ部分にはあらかじめシールテープを巻いておき、しっかり密着させましょう。

⑦立水栓の根元をコンクリートで固定する
接続が完了したら、土を戻して立水栓の根元をコンクリートで固定します。

散水栓を立水栓に変更する時の注意点

散水栓から立水栓に交換するためには、パイプを加工して配管を接続する必要があるため、水漏れの可能性が生じます。
また、あらかじめ配管の設計や設置場所の確認、パイプの長さの計算など細かな準備も必要になります。

もともとDIYの経験が豊富で技術にもある程度の自信がある場合を除き、自身のない方などは専門業者へ依頼することをおすすめします。

まとめ

散水栓を立水栓に変更することは可能です。見た目や設置場所にこだわりがない場合には自分で変更することもできますし、DIYが得意な方であれば、道具を揃えて挑戦することもできるでしょう。

ただし、仕上がりを重視する方や立水栓の設置場所が限られている場合など自分では交換が難しいには、専門業者に依頼しましょう、
散水栓を立水栓に交換することで屋外での水道の利用が手軽になりますので、ご自身の納得のいく方法で検討されてみてはいかがでしょうか。

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とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315

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