水のコラム

排水溝の油はどうやって溶かす?パイプクリーナーでの解消法や注意点を解説

2023年07月01日  水回り

排水溝のトラブルは、油汚れが固着して発生するケースが多くあります。この油を溶かして解消させるには、どのような方法があるのでしょうか。重曹やクエン酸では、頑固な汚れは落としきれません。

そこでこの記事では、パイプクリーナーで解消させる方法や選び方などを紹介していきます。

排水溝の油を手軽に溶かすパイプクリーナー

油汚れを手軽に落とすには、パイプクリーナーが最適です。一言でクリーナーと言っても、さまざまな種類が販売されています。家庭用のものから、業務用や粉末タイプまであるのです。各種類によっての違いを解説していきます。

家庭用パイプクリーナー
家庭用のクリーナーは、ホームセンターやドラッグストアなどで販売されている、液状タイプのものです。使い方は液体を排水溝に流し込んだあと、時間が来るまで待ち、洗い流すだけです。

業務用パイプクリーナー
排水溝のつまりが酷すぎて業者に依頼した場合、高圧洗浄機ではなく薬剤で対処することがあります。この際に使用されるのが、業務用のクリーナーです。家庭用より強力な成分を使用しているため、一気に油汚れを溶かします。

粉末タイプのパイプクリーナー
粉末タイプも業務用で使われるほどの効果を発揮します。しかし、粉末は飛び散りやすく吸い込んでしまう可能性も高いので、注意が必要です。注意書きを事前に確認して使うことが重要になります。マスクをするなどの対策をとりましょう。

排水溝の油汚れを溶かすパイプクリーナーの選び方

ここからは、効果が得られる成分や選び方のコツをお伝えします。

油汚れや油つまりを溶かす水酸化ナトリウム
水酸化ナトリウム入りのクリーナーを選ぶことがおすすめです。アルカリ性洗剤に多く含まれている成分で、いちばん洗浄力の強い物質になります。強アルカリ成分に分類されるほど劇薬として、扱われている成分です。

しかし、一般の市販薬では濃度が3%以下のものがほとんどです。油汚れや食べカスに対して効果を発揮するため、キッチンの排水溝掃除では最適な成分です。油つまりを解消したい場合は1%以上で、粘度の高さが重要になります。

パイプクリーナーを選ぶコツ
ジェルタイプや濃密タイプを選ぶことがおすすめです。粘度の高さが優れています。また次亜塩素酸ナトリウムなどの漂白成分が入っているものは、浴槽に溜まりやすい髪の毛の分解や殺菌効果に優れていると言われているのです。

水では流すことのできない、頑固な油汚れを浮かせて落としたい場合は界面活性剤のタイプを使います。汚れの原因や場所、状況などに応じて選ぶことが重要なポイントです。

市販されているパイプクリーナー
5%以上の濃度のものを購入する場合は、劇物指定になりますので注意しましょう。ホームセンターなどで購入できるものは、だいたい1%〜3%未満の商品を扱っています。しかし、臭いや刺激が強いため、手袋やマスクをつけるなどの注意が大切です。

また使用している最中は、換気を十分におこないましょう。1%程度のもので解消できないときは、少しずつ濃度を上げていくことが大切です。5%以上のものを使用する場合は、個人では購入できないこともあるため業者に相談してください。

主なパイプクリーナー商品
代表的なパイプクリーナーの商品は、パイプフィニッシュやパイプハイタージェルタイプなどがあります。パイプハイターは、濃度1%の液体で除菌力が優れているのが特徴です。

フィニッシュは1.8%の液体です。濃度が高く粘度が高く、粘り気があることが特徴になります。そのほかパイプユニッシュプロやドメストは濃度が2%と強いため、油を溶かす効果があります。3%以上のピーピースカットは市販でも購入できる業務用です。

排水溝の油を溶かす方法

ここからは、油を有効に溶かす方法を紹介していきます。クリーナーを使うまえには、必ず事前に手袋やマスクなどを準備しておくことも大切です。

フタやゴミ受けを外す
フタやゴミ受けを外していきましょう。ゴミ受けに溜まったゴミを取り除き、ヌメリがついている場合は、洗剤などで洗っておきましょう。クリーナーを流し込む前に洗うことが大切です。

パイプクリーナーを排水溝に注ぎ込む
ある程度きれいになったら、排水溝に液体などを流し込んでいきましょう。商品やメーカーによって挿入する分量が違います。容器の裏などに記載されている、説明書通りに分量を守り流し込んでください。

規定の時間放置する
商品によって放置時間も異なりますが、一般的には15〜30分程度放置しておくことが基本です。じっくりと溶かす時間を取り、汚れをきれいにしていきましょう。こちらも説明書に時間が記載されていますので、時間を守りましょう。

水を流して汚れとクリーナーを洗い流す
時間がきたら、水を流して汚れとクリーナーを流します。勢いよく流すと一気に排水溝に流れていくため、解消しやすいでしょう。初めはゆっくり様子を見ながら流してみて、解消されているようであれば強めに水を流しましょう。

フタやゴミ受けを元通りに戻す
ある程度水が流れるようになれば、油汚れも解消されています。ゴミ受けやフタを元通りに設置してください。ゴミ受けに網状の袋をつけておけば、細かいゴミがながれにくいので、詰まり防止の対策にもなります。

排水溝の油を溶かすときの注意点

効果的で簡単に油を溶かすことのできるクリーナーですが、使い方を間違えると命に関わることもあります。そこでここからは、使用時の注意点を紹介していきます。参考にしてください。

マスクを着用して換気をする
刺激が強いクリーナーでは、マスクの着用と換気をすることが必須です。吸い込んでしまうと、眩暈や気持ちが悪くなることも考えられます。使用するときは、この2点を忘れないようにしてください。

ゴム手袋を使用する
成分が強い分、手荒れなどの原因にもなりやすいのです。手荒れが気になる人は、ゴム手袋を使用して取り扱うようにしてください。またゴミ受けやフタなどのパーツをあらうときも同様に、手袋をしてから作業をすることがおすすめです。

目や口に入った場合は水で洗い流し病院へ
飛び散りなどで目や口に入ってしまった場合は、すぐに流水で洗い流し緊急で病院に向かってください。失明や命の危険にさらされる危険性も考えられます。すぐに病院で処置をしてもらうことが大切です。

ほかの薬品と混ぜない
ほかの薬品と混ぜると危険なことがあります。薬品の裏側や表に、まぜるな危険の文字があるときは注意が必要です。有毒ガスが発生する危険性もありますので、十分に注意してください。大きく表示されているので分かりやすいでしょう。

まとめ

排水溝の汚れや詰まりの原因は油汚れがほとんどです。とくにキッチンでは注意が必要です。毎日洗う食器やフライパンから出る汚れを、そのまま流してしまうとトラブルの危険に繋がります。

これを解消させるには、パイプクリーナーがおすすめです。液状や粉末、業務用に分かれています。各種類の特徴も覚えて、確実に汚れを除去していきましょう。選ぶコツは、汚れの状況によって濃度を変えていくことです。

初めて使用する方は、1%程度の濃度から使用していきましょう。また食事のあとの食器や調理したフライパンなどの油汚れは、拭いてから流すように心がけていきましょう。

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