水のコラム
知って安心!水道管の仕組みとトラブル対策 – プロが解説する家庭の給排水システム
朝起きてコップで水を飲むとき、蛇口をひねれば当たり前のように水が出てきます。しかし、その水がどのように家庭まで届くのか、その仕組みを知っている方は少ないでしょう。
水道管の仕組みを知っておくと、水回りのトラブルが発生したときに原因を予測しやすく、適切な対処ができます。トラブルを未然に防ぐための予防策も立てやすくなるでしょう。
目次
水が家庭に届くまでの道のり
私たちが日常で使う水は、水源から長い道のりを経て家庭まで届きます。トラブル発生時に問題箇所を特定しやすいよう、水道システムの基本を理解しておきましょう。
水道管の種類と役割
水道管は主に4種類あり、それぞれが異なる役割を担っています。
導水管
水源から取水した原水を浄水場まで運ぶ管です。一般的な水道管より太く、時には開渠や暗渠、トンネルを使うこともあります。
送水管
浄水場で処理された水を配水場まで送る管が送水管です。
配水管
配水場から給水区域に水を送る管です。口径200mm以上の太い管が主流で、水圧を均等に保つため網目状に配置されています。
給水管
配水管から分岐して各家庭に水を供給する管です。給水管は個人の所有物であり、管理責任は使用者にあります。
水道水が家庭に届く全体の流れ
水道水は「導水管→送水管→配水管→給水管」の順に運ばれます。
ダムや河川から取水された水は導水管で浄水場へ運ばれ、安全な飲料水に処理されます。そして送水管を通じて配水場へ送られ、配水管から各地域へ分配されます。
最終的には、配水管から分岐した給水管を通って各家庭の蛇口まで届きます。使用後の水は排水管を通って下水処理施設へ運ばれ、処理されてから自然に戻るという流れです。
このシステムにより、私たちは常にきれいな水を使用でき、環境も保全されています。
住宅で使われる給水装置の仕組み
配水管から各家庭に水を届ける給水装置には、住宅の特性や地域条件によって異なるシステムが使われています。主に「直結式」「増圧直結式」「受水槽式」の3つに分類され、それぞれに特徴があります。
自分の住まいがどのタイプの給水システムを使用しているか知っておくと、水回りのトラブル発生時に役立ちます。
直結式給水システム
直結式給水は、増圧装置や受水槽を使わず、水道本管の水圧だけで給水する最もシンプルな方式です。水がおいしく、停電時でも使える利点があります。
3階程度までの低層住宅に採用されることが多いですが、自治体によって設置可能な階数が異なります。たとえば東京都では3階まで、秋田県では5階までと規定されています。
増圧直結式給水システム
増圧直結式給水は、給水管に増圧ポンプを設置して水圧を高め、中高層階にも直接給水できるシステムです。受水槽を使わないため水の鮮度が保たれます。
マンションなど中高層建築物で採用され、「標準型」「直列多段型」「並列型」の3タイプがあります。電力が必要なため、停電時には高層階への給水ができなくなる点が欠点です。
受水槽式給水システム
受水槽式給水は、1階の受水槽に一旦水を貯め、ポンプで各戸に給水する方式です。受水槽から直接ポンプで給水するタイプと、高置水槽を経由するタイプがあります。
大規模マンションや商業施設で採用され、安定した水量確保に優れています。定期的な清掃やメンテナンスが必要で、水の鮮度が落ちやすい点が欠点です。
水圧と水道管の関係
水道管の口径(太さ)と水圧の関係は、水道トラブルの原因把握や水道料金に直結する重要な知識です。住宅の設計段階で決める水道管の太さは、生活の快適性や経済性に大きく影響します。
水道管の太さと水圧の関係
水道管の太さ(口径)は家庭用では主に13mm、20mm、25mmの3種類があり、現在は20mmが主流です。
水圧は水を上に押し上げる力で、同じ水量なら口径が細いほど水圧は高くなります。ホースの先を絞ると水が勢いよく飛ぶのと同じ原理です。
逆に太い管は多くの水を流せますが、遠くまで一定量の水を運ぶには水圧を増やす必要があります。現代の住宅では水を使う設備が増えており、細い管では水量不足になることもあります。
水道料金と口径の関係
水道管の口径は水道料金にも影響します。口径が大きいほど基本料金が高くなる仕組みです。
太い水道管への交換を考える場合は、工事費用だけでなく毎月の水道料金の変化も考慮しましょう。水使用量が多い家庭には太い管が適していますが、少人数世帯では細めの管でも十分な場合があります。
住宅内の水道設備を理解する
水道トラブル発生時、元栓や止水栓の場所を知っていれば迅速に対処できます。また、水道メーターの口径は使用可能な設備数に影響するため、住宅計画時の参考として把握しておきましょう。
元栓と止水栓の違いと役割
元栓は住宅全体の給水を制御するバルブです。水道メーターボックス内にあり、閉めると家中の水が止まります。
一戸建ての場合、元栓は敷地内の地面に設置されたボックス内にあることが多く、マンションでは玄関ドア横の収納内にあります。
止水栓はキッチンや浴室など各水回りに設置され、その場所だけの水を制御します。ハンドルタイプとマイナスドライバーで操作するタイプがあります。
修理時はまず該当箇所の止水栓を閉め、必要なら元栓を閉めます。
水道メーターの口径と設備数の関係
家庭用水道メーターは主に3種類あり、使用できる設備数が決まっています。
13mmサイズは1〜4個の設備に対応し、20mmサイズは5〜13個、25mmサイズは14個以上に対応します。
「設備」にはトイレ、洗面所、風呂、キッチンの他、洗濯機や庭の水栓も含まれます。一般家庭では最低5カ所以上になるため、20mmが標準です。
口径が大きいと水道料金も高くなるため、必要に応じたサイズ選びが重要です。
水道管凍結の仕組みと予防策
冬季になると、気温の低下によって水道管が凍結するリスクが高まります。水道管の凍結は単に水が出なくなるだけでなく、最悪の場合は管が破裂して高額な修理費用が発生するリスクに注意しなければなりません。
凍結を防ぐ仕組みや、万が一凍結してしまった場合の対処法を知って、冬場の水道トラブルから家を守りましょう。
不凍水栓の構造と働き
不凍水栓とは、凍結防止機能が付いた水栓のことです。主に玄関周り、庭、駐車場などの屋外に設置された水栓に使われています。
不凍水栓の仕組みは、水抜きハンドルを操作して水栓内の水を地中に排出(水抜き)し、凍結を防ぐものです。地中のある深さ以上では水が凍らないという性質を利用しています。
通常の水栓では蛇口を閉めても水栓内や地上付近の配管に水が残りますが、不凍水栓では水抜き操作によって凍結しやすい部分の水を完全に抜くことができます。抜かれた水は凍らない深さの地中に流されるため、どんなに寒い日でも凍結の心配がありません。
冬場の水抜き作業の手順
水抜き作業は不凍水栓の凍結防止機能を活用するための重要な操作です。特に気温が氷点下になる夜間や外出時には必ず行いましょう。
水抜きの基本的な手順は以下の通りです。
- まず蛇口が閉まっていることを確認します
- 水抜きハンドルを「水抜」方向(または「でる・通水」と表示がある場合はその反対方向)に回します
- 水道蛇口を開けて水を抜きます
- 水が出なくなったら蛇口を閉めます
水抜きハンドルを回すときは、必ず止まるところまでしっかり回すことが重要です。途中で止めると地中で水が出続けてしまい、無駄な水道料金がかかってしまいます。
凍結時の正しい対処法
万が一水道管が凍結してしまった場合は、あわてずに適切な方法で対処しましょう。
凍結しやすいのは次のような水道管です。
- ●壁や床下に入っていない露出している水道管
- ●日陰や北側など、日中でも気温が低い場所の水道管
- ●風当たりの強い場所にある水道管
凍結を発見したら、まず凍結した部分をタオルなどでくるみ、その上からぬるま湯を少しずつかけて徐々に解凍します。急激な温度変化で水道管が破裂する恐れがあるため、熱湯の使用は厳禁です。
もし水道管が破裂してしまった場合は、まず元栓を閉めて水を止め、破裂部分に布やビニール、テープなどを巻いて応急処置をします。その後すぐに水道修理業者に連絡しましょう。
凍結を予防するには、気温が下がる前に露出した水道管に保温材や布を巻き、ビニールテープで固定しておくと効果的です。特に寒波が予想される場合は、夜間に少量の水を流し続けるのも凍結防止に役立ちます。
よくある水道トラブルとその対策
水道管のトラブルは、突然発生し、家庭生活に大きな支障をきたす可能性があるため、適切な対策を知ることが重要です。
水回り別の水道管つまりの原因
水道管のつまりは、使用する場所によって異なる原因が存在します。それぞれの水回りの特徴を理解しておくと、効果的な予防策を立てられます。
キッチンでのつまり
キッチンでのつまりは主に以下の要因で発生します。
- ●調理油の蓄積:冷えた油は配管内で固まり、食べ物のカスを捕捉
- ●食品残渣:野菜くず、米のとぎ汁、調理中の食材の破片が堆積
- ●洗剤や食器の汚れ:長期間堆積すると配管内壁に付着し内径を細める
お風呂場でのつまり
お風呂場特有のつまりは、次のような原因があります。
- ●髪の毛の蓄積:排水口で絡まり、徐々に配管を閉塞
- ●石けんカスと皮脂:管の内壁に付着し、髪の毛と絡み合って固まりを形成
- ●入浴剤や洗髪剤の残留物:配管内に堆積し、流れを妨げる
洗面所でのつまり
洗面所では、以下のような原因でつまりが発生します。
- ●整髪料や化粧品の油分:配管内に付着し、徐々に閉塞
- ●小物の落下:ヘアピン、ヘアゴム、化粧品のふたなどが排水口に落下
- ●メイク落としや洗顔料の残留物:配管内に堆積
トイレでのつまり
トイレは特に注意が必要な水回りで、以下の原因でつまりが発生します。
- ●トイレットペーパー以外の異物:おむつ、生理用品、ウェットティッシュなど
- ●大量の紙の使用:一度に大量のトイレットペーパーを流すことによる閉塞
- ●排泄物の蓄積:処理できない量や固形物による配管の詰まり
自分でできるトラブル予防法
水道管のトラブルを未然に防ぐためには、日常的な注意とメンテナンスが重要です。
キッチンでの予防策
- ●調理器具の油分は、キッチンペーパーでしっかり拭き取る
- ●週1回、40〜50度のお湯を勢いよく流し、配管内を洗浄
- ●排水口にザルやネットを設置し、食べ物のカスを事前に捕捉
お風呂場での予防
- ●排水口の髪の毛をこまめに取り除く
- ●シャワー後、排水口周辺を水で流し、髪の毛を流す
- ●定期的にパイプクリーナーを使用し、配管内の汚れを落とす
洗面所での注意点
- ●小物は洗面台の周りに置き、排水口に落とさない
- ●整髪料はティッシュやキッチンペーパーで拭き取る
- ●ヘアキャッチャーを定期的に掃除し、異物を除去
トイレでの予防
- ●トイレットペーパー以外は絶対に流さない
- ●一度に大量の紙を流さず、適量を心がける
- ●洗浄時は「大」で流し、十分な水量を確保
鳥取県でおすすめのホームセンター
水道管のメンテナンスや修理に必要な道具を購入する際に役立つ、鳥取県内のホームセンターをご紹介します。
カインズFC鳥取店
住所:鳥取県鳥取市古海字西加路田 590
営業時間:9:30〜20:00
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スーパーホームセンターいない 米子店
住所:鳥取県米子市東福原7丁目22-1
営業時間:7:30〜20:00
品揃えが抜群で、ペットショップもあり、店内は清潔感があります。苗物も豊富です。
ナンバホームセンター 鳥取店
住所:鳥取県鳥取市安長211-1
営業時間:8:00〜19:00
品揃えが豊富で、店員が親切かつ的確なアドバイスを提供します。
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水道管のトラブルは「とっとり水道職人」へ
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「とっとり水道職人」は、鳥取県内の水道トラブルに迅速かつ的確に対応する水道局指定工事店です。24時間365日受付体制で、年末年始やお盆期間中も含め、緊急対応いたします。
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