水のコラム
ユニットバスの排水溝つまりを清潔に改善する方法
ユニットバスを使用していて、排水溝の掃除に手こずっている方は多いかもしれません。つまりを起こした際、自分でもできる対処法があります。
しかし、実際にどうすればいいのかわからない方も多いでしょう。そこで今回は、排水溝のつまりを清潔に改善する方法を解説します。
ユニットバスについて、排水溝つまりを改善する前に
ご自宅の風呂がユニットバスなのか適切に把握していますか?戸建てであれば、ユニットバスとは無関係と考えるのは気が早いかもしれません。
実は、ホテルのようにトイレとバスが一体化しているのがユニットバスとは限りません。それでは、どういった構造の風呂がユニットバスかといえば、浴槽、壁面、床面、天井部を工場で製造し、現場で組み立てた風呂のことを指します。
ユニットバスの排水溝つまり原因と仕組み
ユニットバスのつまり原因には、毛や固形石鹸、洗剤の残りカス、ヌメリ、ヘドロ汚れといったものがあります。
このようなつまりは、洗い場サイドの排水溝部分で頻繁に起こります。
したがって、「風呂内の水を流したら、リバースした」「水の流れがストップした..」などのシチュエーションでは、洗い場サイドの排水溝を清掃することをおすすめします。
排水溝の清掃種類には、気軽にできるタイプと分解してこだわってキレイにするタイプにわかれます。以下、それぞれを解説します。
簡単にユニットバスの排水溝つまりを解決
水流が滞っている場合、排水溝を清掃する必要があります。といいつつ、毛やヌメリなどでヌメヌメした排水溝にはできる限り触れたくないですよね。
その際に役立つのが、液体パイプクリーナーです。このアイテムを利用すれば、つまりを解消しやすいです。
液体パイプクリーナーと聞くと、専門の業者が使うイメージをする方も多いかもしれません。実は、市販購入が手軽にできるもので、薬局や大型スーパーなどでも購入できます。
使用法はとてもシンプルで、ユニットバスの洗い場サイドの排水溝にそのまま液状のパイプクリーナーを注ぎ、20~30分くらいそのままにして、水ですすぐのみです。
この処置をしておくだけで、排水溝のヌメリ汚れや毛を溶かし、つまりを解決してくれます。
また、液体パイプクリーナーを使用しない手軽な清掃法もあります。以下3つ紹介します。
ラバーカップを利用する
ラバーカップは、別名「スッポン」ともいわれ、トイレつまりに効く用具(棒状の本体の先にゴムカップがついたもの)として有名ですが、ユニットバスの排水溝つまりにも活用できます。
使い方はシンプルで、排水溝にカップ部分をきちんと密着させて、徐々に押し込みおもいっきり引くだけです。この動作を数回繰り返すことで、排水溝内部のつまり原因が引き抜かれて水が流れていくようになります。
真空式パイプクリーナーを利用する
上記のラバーカップと同じく棒状の本体の先端部にゴムカップがつく真空式ポンプです。持ち手部分にレバーがあり、その部分を引いたり押したりを繰り返すことで、圧力が起こり引き上げることが可能です。
この真空パイプクリーナーは、オンラインショップや工具専門店などで購入できます。価格の相場は、おおよそ2,000~3,000円くらいです。
重曹とお酢を利用する
自宅に専門のつまり解消道具がない場合、重曹とお酢を活用して清掃することもできます。この2点にお湯をプラスすると排水溝のヌメリや、つまり汚れを除去できる場合があります。
分量比は、1カップ分の重曹と2カップ分のお酢、それからお湯を全域に注ぎます。そのあと、60分くらいそのままにしたら、シャワーを使ってお湯を直接かけて、つまりや汚れを溶かしすすぎ流します。
上記いくつかの方法を実践してもつまりが改善されないようであれば、より強力な方法を試す必要があります。
分解後ユニットバスの排水溝つまりを徹底解消
つまり状態が深刻な場合、念入りに清掃してしまいたいという方に最適なのが、排水溝を分解して清掃する方法です。分解というととてもハードルの高い印象を持ってしまうかもしれませんが、実際は、さほど複雑ではありません。
ただ、汚い排水溝パーツをもつことに抵抗感を感じてしまう方は多いでしょう。しかし、つまりを根本的に解消するためには必要な対処方法です。
一旦清潔な状態を作ってしまえば、次回以降は清掃に力を入れる必要もないでしょう。初回は忍耐して取り組んでみてください。
分解清掃に必要な道具は、使い捨て手袋とバススポンジで、清掃手順は以下の通りです。
・排水溝の蓋を外す
・ゴミ受け皿と封水筒を左回りに回転させながら外す
・ゴミ受け皿にまとわりついた毛や封水筒の汚れをスポンジで洗い落とす
・パーツを元通りにして終了
工程はとてもシンプルです。できる限り週1回を目処に排水溝を分解して洗う機会を作ってください。つまりの予防に有効です。
排水溝をキレイにしてしまうと、ユニットバス全般も清潔にしたくなるのではないでしょうか。
バススポンジや中性洗剤を用いるだけでも充分キレイになりますが、たとえば「ミラーの鱗汚れ」や「床面に付着した皮脂汚れ」は洗剤でこすり洗いしただけではキレイになってくれません。
以下、この2種の汚れを落とす方法を紹介します。
ミラーの鱗汚れを清掃する方法
固形石けんや水道水に含まれるミネラル成分が原因で生まれた「鱗汚れ」は、中性洗剤とバススポンジの組み合わせでは落ち切りません。
その際は、以下の道具を活用して鱗汚れ対策をしましょう。
・小さじ1杯分のクエン酸
・100mlの水
・スプレー
・サランラップ
・ボロタオル
作業手順は以下の通りです。
水道の清掃で頻繁に使われるクエン酸は、小さじスプーン1杯に水100mlの分量比でスプレーボトル内に入れて調合し、クエン酸水を作ります。
クエン酸水を乾燥したミラーにそのままスプレー噴射して、上からサランラップを被せて60分程度待ちます。ミラーを固定する金具周辺の水アカは洗いにくいので、多めのクエン酸水を吹きかけます。
その後、60分経過したらボロタオルで円形を描きながら磨いていきます。この段階でミラーの鱗汚れは落ちているはずです。
床面に付着した皮脂汚れを落とす清掃方法
床面が黄ばんでしまう皮脂汚れは、普段から清掃をしていてもなかなか落としにくいものです。この汚れが積み重なると洗剤では手に負えなくなることもあるでしょう。
床面に付着した皮脂汚れを落とす清掃で、必要となる道具は以下の通りです。
・重曹
・お酢
・スプレーボトル
・サランラップ
・バスブラシかスポンジ
作業手順は以下の通りです。
重曹を床面にかけていきます。たくさんの量は必要なく、床面を均一に薄くコーティングするように全域にかけます。
スプレーボトル内に入れたお酢を重曹の上に均一にスプレー噴射します。
サランラップで上から覆って60分くらいそのままにします。その後、サランラップを取り外して、スポンジかバスブラシで弧を描くように床面を磨いていきます。
清潔になったら、水ですすぎ流して終了です。
重曹は自宅の清掃で役に立つ定番な道具です。まだ持っていない場合、100円均一などでも購入できるので1つ常備しておいても損はないでしょう。
まとめ
本記事では、ユニットバスの排水溝つまりを清潔に改善する方法について、くわしく解説してきました。ユニットバスは、浴槽と洗い場の排水溝が共有の在来工法(原型浴槽)のものに比べて、つまりを起こしやすい特徴があります。
風呂の近くにある洗面台の排水溝も、同じように毛がつまりやすい箇所です。
ただ、今回紹介した対処法を週1回実施すれば、つまりの予防対策になります。ぜひ参考にしてみてください。