水のコラム
水漏れ補修テープで水道管を修理する方法!パテ補修する方法も解説
「水道管からの水漏れは補修テープで修理できる?」
「補修テープを使った修理方法が知りたい!」
このようなお悩みはありませんか?
結論からお伝えすると、応急処置であれば補修テープで対応できることもあります。
ただし、状態がひどい場合は解決しない場合があり、補修テープでの応急処置が難しいときはパテで補修することも可能です。
本記事では、急な水道管の水漏れでお困りの方に向けて、DIYでの水道管の補修方法や補修テープの種類についてご紹介します。
目次
水漏れ補修テープ・パテの種類と向いている水漏れ症状
補修テープやパテは、ホームセンター・100均で購入可能です。
ホームセンターの「DCM」では、金属やガラス、コンクリート、木材などあらゆる素材に使用できる補修テープや、速乾のセメントが販売されています。
100均の「ダイソー」では、アルミテープや水漏れテープ、防水セメント、ヘラが販売されているので、ぜひ本記事を参考にして探してみてください。
補修テープが向いている水漏れ症状
補修テープが向いている水漏れの症状と補修テープの種類をご紹介します。
補修テープの種類は以下の4つです。
- ●自己融着テープ
- ●防水補修テープ
- ●水道用ラップテープ
- ●仮補修テープ
では、上記の補修テープが適している症状を解説します。
「パイプ・ホースからの水漏れ」には自己融着テープ
水道管のパイプやホースに問題がある場合に「自己融着テープ」が適している理由は、のりが不使用であり自己融着という性質を持つからです。
のりを使用したテープは防水性が弱く徐々に剥がれていきますが、自己融着テープはのりが不使用のため水に強い特徴を持ちます。
自己融着とは、時間の経過により徐々にすきまがなくなる性質を指します。
水道管などに補修テープを巻きつける際、どうしても微小のすきまが生じてしまいますが、この自己融着の性質によりすきまが生じにくくなるのです。
これらの要素により、水圧によって補修した箇所から水が滲み出てきやすいパイプやホースの補修に効果的です。
伸縮性・防水性・耐久性・耐寒性にも優れているといった特徴も兼ね備えているため、水道管の補修に適しているといえるでしょう。
「すきまからの水漏れ」には防水補修テープ
すきまから水漏れがある場合に「防水補修テープ」が適している理由は、細かい部分やカーブしている部分への貼りつけも可能だからです。
片面のみ粘着があるタイプで、すきまを塞ぐように上から貼りつけることが可能です。
また巻きつける必要がないため、すきまからの水漏れにピッタリです。
加えて、ポリエチレンなどの防水性に優れた素材が使われています。
よって、水により剥がれる心配が少なく安心感もあります。
「排水パイプからの水漏れ」には水道用ラップテープ
排水パイプから水漏れがある場合に「水道用ラップテープ」が適している理由は、配管に巻くのにほどよい伸びがあるからです。
家庭用のラップのようにラップテープ同士でひっつく仕様となっており、剥がすときも簡単かつきれいに剥がせ、跡が残りにくいというメリットもあります。
賃貸アパートやマンションの応急処置にもおすすめのタイプです。
「ひび割れによる水漏れ」には仮補修テープ
ひび割れが原因の水漏れに「仮補修テープ」が適している理由は、ひび割れの補修専用に作られている製品だからです。
仮補修テープには屋内用と屋外用がありますが、しっかり補修したい方には、補修力が高く耐久性にも優れた屋外用をおすすめします。
仮補修テープには透明タイプもあるため、見栄えの悪さが気になる場合には、透明タイプの仮補修テープをご検討ください。
パテが向いている水漏れ症状
パテが向いている水漏れ症状とパテの種類をご紹介します。
パテの種類は以下の2つです。
- ●金属用パテ
- ●防水粘土パテ
では、上記それぞれのパテが適している水漏れの症状を解説します。
「水道管から強めの水漏れ」には金属パテ
水道管から強めの水漏れを起こしているケースでは、強力な耐久性を持つ「金属パテ」が適しています。
金属パテは補修用主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用するタイプで、乾くと金属並みに硬くなるのが特徴です。
従って、水ぬれにも強く耐久性があります。
ただし、水が噴射するほどの強い水漏れは補修できないため、注意が必要です。
「水道管からの軽い水漏れ」には防水粘土パテ
水道管からの軽い水漏れには、手軽にささっと補修できる「防水粘土パテ」が適しています。
練りやすい性質と買い求めやすい価格帯、プラスチックやタイルの素材にも使用できるという高い汎用性が特長です。
防水粘土パテには、手で揉み込み盛りつけできる配管用があります。
水道管の補修にももちろん適しているため、水道管からの軽い水漏れの補修には配管用がおすすめです。
水道管修理を水漏れ補修テープで行う場合の使用手順
水道管修理を補修テープで行う場合の使用手順は以下のとおりです。
- 補修箇所の汚れと水分を除去する
- 必要な長さでカットする
- 水漏れ箇所の周辺から強めに巻きつける
- 巻きつけたテープ全体を押さえて密着度をあげる
- 心配ならビニールの粘着テープを使用する
それでは、補修方法を具体的に解説します。
手順1.補修箇所の汚れと水分を除去する
補修する前に、必ず補修箇所の汚れと水分を除去しましょう。
汚れや水分が付着しているとテープの効力が弱まり、すぐに剝がれてしまう原因となります。
掃除は大掛かりにする必要はなく、拭き掃除で構いません。
手順2.必要な長さでカットする
次に、補修テープを必要な長さにカットします。
どのくらいの長さが必要か分からない方は、20〜30cm程度を目安にするとよいでしょう。
手順3.水漏れ箇所の周辺から強めに巻きつける
水が漏れ出している箇所の周辺からキツめに巻きつけていきます。
気密性を高めるために、少し強いと感じる力加減で巻きつけていってください。
手順4.巻きつけたテープ全体を押さえて密着度をあげる
仕上げに、巻きつけたテープ全体を手のひらで押さえましょう。
同じ力加減で巻き続けることは困難なため、最後に押さえつけることで若干のすきまもしっかりと密着させることができます。
手順5.心配ならビニールの粘着テープを使用する
水が漏れてこないか心配な方は、ビニールの粘着テープを使用することがおすすめです。
巻きつけた箇所全体に、ビニール性のテープを上から巻きつけると強度が上がります。
パテだけを使用した補修方法を知りたい方は、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
水道管修理をパテと水漏れ補修テープで行う場合の手順
水道管修理をパテと補修テープで行う場合の手順は以下のとおりです。
- 補修箇所の汚れと水分を除去する
- 必要な量のパテを取り出す
- 説明書通りに練る
- 水漏れ箇所に押し込むようにパテを盛りつける
- パテが固まったら上から補修テープを巻く
それでは、補修方法を詳しく解説します。
手順1.補修箇所の汚れと水分を除去する
まず、補修箇所の汚れと水分を拭き掃除で必ず除去しましょう。
パテの寿命に違いが生じます。
手順2.必要な量のパテを取り出す
拭き掃除が完了したら、必要量のパテを取り出します。
必要量は説明書に記載されていますので、それに沿って取り出してください。
手順3.説明書通りに練る
説明書に沿ってパテを練りましょう。
金属パテの配合量は説明書に記載されているため、確認しながら行ってください。
手順4.水漏れ箇所に押し込むようにパテを盛りつける
水が出てくる箇所に押し込むようにパテを素早く盛りつけましょう。
速乾性の製品を使用する際は、特にスピードが重要です。
手順5.パテが固まったら上から補修テープを巻く
パテが固まったら、上から少し強いかな、と思う程度の力で補修テープをグルグルと巻きつけていきましょう。
補修テープ・パテで対処する場合の「3つ」の注意点
補修テープ・パテで対処する場合、以下3つの注意点があります。
- 勢いが強い水漏れは対処できない場合がある
- 補修テープはできるだけ強く巻きつける
- あくまで応急処置なので修理を依頼する
上記がなぜ重要なのか、詳しく解説します。
【注意点1】勢いが強い水漏れは対処できない場合がある
DIYによる修理は、軽いひび割れや、ポタポタ漏れる程度の水漏れに向いているため、水漏れの勢いが強いと対処できないことがあります。
強く水が噴き出し、あたり一面に大量の水が流れ落ちるくらいの水漏れは、DIYで補修しても水圧が強いため長くは持ちません。
【注意点2】補修テープはできるだけ強く巻きつける
補修テープで水道管を修理する場合、力加減が弱いとすきまが生じるため、できるだけ強く巻きつけましょう。
すきまを作ると水圧に耐え切れずにテープが剥がれたり、水が漏れてきたりする原因にもなります。
- ●強めに引っ張りながら巻いていく
- ●巻き終えたあとは手のひらでしっかりと押さえる
上記2つの工程をしっかりと行うのがポイントです。
力が弱い方は難しいと思われますので、そのような方には力が不要なパテの使用をおすすめします。
【注意点3】あくまで応急処置なので修理を依頼する
DIYによる修理はあくまで応急処置であるため、必ず修理依頼をかけてください。
ひび割れや傷が原因で水が出てくる場合、新しい水道管と交換しなければ解決しません。
従って、水道業者が修理に駆けつけてくれるまでの応急処置であることを念頭におき、速やかに修理依頼をかけましょう。
水道業者に依頼してその日に駆けつけてくれるのであればDIYでの補修はせず、水道の元栓を閉めて待機してください。
水漏れ補修テープを使えない症状は?
水道管の補修に使用できる補修テープは万能そうに感じますが、使用できない症状もあります。
- ●天井の水漏れ
- ●エアコンの水漏れ
- ●エコキュートの水漏れ
なぜ使用できないのか、その理由を説明します。
天井の水漏れ
天井から水が落ちてくるパターンは、DIY修理がそもそも難しいことが挙げられます。
配管や屋根の破損が原因であることが考えられますが、素人では修理箇所を見つけることは困難です。
ご自身でできる対応は、電化製品を移動させる、ブレーカーを落とす、業者を呼ぶことに限られます。
エアコンの水漏れ
エアコンから水が落ちてくるパターンは、補修テープを使用した修理ができません。
水が落ちてくる箇所は送風口であるため、テープで塞いでしまうと冷暖房の風が出なくなってしまいます。
ドレンホースにゴミが溜まるとエアコンからの水漏れが発生するため、ドレンホースの掃除を行うと解決することがあります。
もし、掃除をしても改善された兆しがなければ、業者に点検をしてもらいましょう。
エコキュートの水漏れ
エコキュートから水漏れしてくる場合は、漏電の恐れがあるため、DIYで修理することはできません。
発生する原因は、寿命や配管の破損、未使用期間が長いことが挙げられるため、速やかに業者に依頼して確認や交換をしてもらうのがベストです。
まとめ
水道管から水が落ちている、滲み出てくるといった症状は、軽度であればDIYによる応急処置ができます。
しかし、根本的な解決とはならないため、しっかりと直したいのであれば業者に依頼しての修理が必要不可欠です。
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