水のコラム

7月4日は「滝修行の日」|水と身を清める伝統文化【水道職人:プロ】

2025年07月10日  その他

7月4日は「滝修行の日」という記念日として制定されているのはご存知ですか?

この日は、日本古来から続く滝修行という文化を広く知ってもらうために制定された特別な日です。
滝の冷たい水に打たれながら心身を清める滝修行は、現代でも多くの人々に愛され続けています。

この記事では、滝修行の日の由来や水と人との深いつながりについてわかりやすくご紹介したいと思います。

滝修行の日の由来と意味

滝修行の日は、富山県高岡市在住の都市交通政策技術者であり、全国各地で滝修行を実践している善光孝氏によって制定されました。
2019年に一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定された比較的新しい記念日です。

7月4日に制定された由来はかなり独特で、数字の「7」を滝から勢いよく流れ落ちる水の形に見立て、「4」を手を合わせて滝に打たれる人の横からの姿に見立てたんだとか。
確かに言われてみると、そんな風に見えてくる気もしますね。

また、7月という時期は夏の始まりで、滝修行の体験が行いやすい季節でもあります。
真冬の滝修行は相当な覚悟が必要ですが、夏なら初心者でも挑戦しやすいというのも、この時期が選ばれた理由の一つなんだとか。

滝修行(禊)の歴史と文化

滝修行のルーツを辿ると、日本古来の「禊(みそぎ)」という文化にたどり着きます。
禊とは、身体に罪や穢れがある時、または神事の前などに、川や海の水で身体を洗い清めることを指します。
その中でも、滝に入って行う修行は「滝行」や「水行」と呼ばれ、特に厳格な修行として位置づけられてきました。

この禊の歴史は想像以上に古く、現存する日本最古の歴史書『古事記』や、奈良時代に成立した『日本書紀』にも記録が残されているほどです。
つまり日本人は1,000年以上も前から、水の力を使って心身を清めるという文化を大切に守ってきたというわけですね。

善光氏のように現代でも滝修行を続ける人たちは、全国90ヵ所もの寺や神社、自然の滝で修行を重ねています。
武道の一環として取り組む人もいれば、自分自身を変えたい、新しい体験をしたいという思いで挑戦する人も増えているんだとか。

現代における滝修行の意義

現代社会において、滝修行はどのような意味を持っているでしょうか。

ストレス社会と言われる今の時代、多くの人が心身のリフレッシュを求めていますよね。
そんな中で、滝修行は究極のリセット体験としてひそかに注目を集めているそうです。

滝の水に打たれる瞬間、雑念は吹き飛び、強制的に自分自身と向き合う時間が生まれます。
冷たい水の刺激は、日常では味わえない集中状態を作り出し、新たな気づきや発見をもたらしてくれると言う方も少なくありません。

また、滝修行は単なる精神修行にとどまりません。
冷たい水による刺激は血行を促進し、免疫力の向上にも効果があるとされています。

最近では、企業研修の一環として滝修行を取り入れるケースも増えており、チームビルディングや、困難に立ち向かう精神力の養成など、ビジネスの現場においてもその効果が注目されているそうです。

水の力で心身を清める

滝修行の根底にあるのは、水の持つ浄化の力への思いと言われています。

古くから水は生命の源であり、同時に穢れを洗い流す力を持つとされてきました。
この考え方は、実は現代の生活でもいたるところに浸透しています。

例えば、神社を参拝する際の手水でのお清めや、お盆の迎え火・送り火の前に行う水でのお清め。
また、新築の家を清める際に塩と水を使った風習など、日常生活の中でも水による清めの文化はまだまだ残っています。

滝修行では、こういった水の力をより直接的に、強烈に体験することができます。
滝から流れ落ちる大量の水は、まさに自然のエネルギーそのものと言えるでしょう。

心身の汚れを洗い流し、芯からリフレッシュすることができる滝行に、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315

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