水のコラム

台風による断水に備えるには?水の備蓄量と保存方法を解説【水道職人:プロ】

2026年09月24日 (更新日:2026年09月24日)   その他


台風が近づくと、ベランダの物を片付けたり窓の周辺を確認したりと、雨や風への備えに意識が向きがちですが、あわせて準備しておきたいのが、断水した場合に使う水の確保です。
台風の影響で水道施設や水道管などが被害を受けることにより、断水につながってしまうことがあります。

またマンションやアパートなどでは、停電によって建物の給水ポンプが止まり、水道が使えなくなるといったケースも。
蛇口から水が出なくなれば、飲み水や調理はもちろん、トイレや手洗いの際にも困ってしまいますよね。

そこで今回のコラムでは、台風で断水が起きる理由から、そのために備えておきたい水の量や保存方法、断水した場合の生活用水の使い方などについて解説していきたいと思います。

台風で断水が起きる理由


台風による断水は、水道管の破損だけで起こるものではありません。

停電や浄水場のトラブルなど、蛇口へ水が届くまでのさまざまな場所に関連する原因が考えられます。

停電で給水ポンプが止まる

建物によっては、蛇口まで水を届けるために電動のポンプが使われていることがあります。
こうした設備は停電すると機能しないため、水道管や受水槽に異常がなくても、水が使えなくなることがあります。

井戸水をポンプでくみ上げている住宅や、受水槽にためた水をポンプで各住戸へ送る集合住宅などにお住まいの場合は要注意。
停電と断水が同時に起きる可能性があるため、自宅や建物の給水方式をあらかじめ確認しておきましょう。

集合住宅で給水方式が分からないという場合は、管理会社や大家さんへ問い合わせれば確認できます。
停電時に水が止まる可能性があるということだけでも把握できていれば、必要な水への備えもしやすいはずです。

水道施設や水道管が被害を受ける

大雨などによって河川の水の濁りがひどくなると、浄水場での処理が追いつかなくなり、取水や給水を一時的に止めることがあります。
また浄水場や配水施設そのものが浸水してしまったり、停電で設備自体が動かせなくなったりするケースも……。

さらに、土砂崩れや地盤の流出によって地中の水道管が破損してしまったりすると、復旧までかなりの時間がかかることもあります。

備えておきたい水の量


断水時に備えておくべき水は、飲んだり料理に使ったりする「飲料水」と、トイレや手洗いなどに使う「生活用水」に分けて準備するのがポイントです。
飲料水と生活用水は用途を分けて確保することで、限られた水を管理しやすくなります。

飲料水は1人1日3リットルが目安

飲料水と調理用水を合わせて、1人あたり1日3リットルがひとつの目安です。

  • まずは最低3日分を用意する
  • 保管場所に余裕があれば1週間分を目標にする
  • 乳幼児のミルクや服薬、ペットの飲み水も考慮する

4人家族の3日分なら合計36リットル。
2リットルのペットボトル換算で18本、6本入りのケースにして3箱分と考えるとイメージしやすいかと思います。
これだけの量になると、一度にそろえるのも難しいため、普段の買い物のタイミングで少しずつ増やしていくのがおすすめです。

また家族の人数だけでなく、乳幼児のミルクや服薬、ペットの飲み水なども考慮しつつ、それぞれのご家庭に必要な量を考えてみてください。

生活用水は用途に合わせて確保する

断水中は、トイレや手洗い、体を拭いたりするのにも水が必要になります。
とは言え、生活用水は使い方や環境によっても必要な量がかなり変わりますので、すべてをペットボトルで備えるというのは現実的ではありません。

台風の接近前などまだ水道が使える間に、浴槽やポリタンクなどへ水をためておくことで、緊急時の生活用水として活用できます。
ただし衛生面などを考慮して、必ず飲料水とは用途を分けて管理しておきましょう。

また浴槽に水をためる場合は、小さなお子さんやペットが誤って入ってしまわないよう、浴室の扉やフタをきちんと閉めるなど、予期せぬトラブルへの注意も大切です。

(参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」)

水の備蓄方法と注意点


せっかく水を用意していても、期限が切れていたり、必要なときに取り出せなかったりでは困りますよね。
いざという時にきちんと使えるよう、保存方法や置き場所についても考えておきたいところです。

市販の水は普段使いしながら備える

水の備えとして市販のペットボトル入りの水は手軽で便利ですが、保存できる期間は商品によっても異なるため、購入時に必ず賞味期限を確認しておきましょう。
買い替えの回数を減らしたい場合は、長期保存用の水を選ぶという方法もあります。

また続けやすさを考慮するのであれば、普段飲んでいる水を少し多めに購入しておく感覚で、古いものから使って同じ量を買い足していく「ローリングストック」と呼ばれる考え方もおすすめです。
防災用としてしまい込むのではなく、日常の中で入れ替え続けることで、期限切れを防ぎながら無理なく備蓄を続けられます。

汲み置きはできる限り清潔な容器へ

いざ台風が近づいてから水を確保するとなった場合、水道水を汲み置きする方法もあります。
汲み置きする際は、次の流れで準備しましょう。

  1. 飲料水用の清潔な容器を用意する
  2. 浄水器を通していない水道水を容器の口元まで注ぐ
  3. しっかりとふたを閉めて直射日光を避けて保管する

容器の口元まで水を入れて空気に触れる部分を減らすことで、塩素による消毒効果が保たれやすくなります。
保存期間としては、直射日光を避けた涼しい場所で3日程度、冷蔵庫の場合は10日程度が目安です。

ただし、暑い場所での保管や停電で冷蔵できなくなった場合は、この日数をそのまま当てはめるのは危険です。
保存状態が分からない水や目安を過ぎた水は飲用を避け、トイレなどの生活用水として使いましょう。

断水したときの水の使い方


断水が始まったら、まず飲料水と生活用水を分け、飲める水をトイレや掃除に使わないようにしましょう。
限られた水を長く使うためにも、水を使わずに済む方法を取り入れていくことが大切です。

トイレは排水できる状態か確認する

断水中でも、バケツの水を便器へ直接注いで流せる場合があります。
ただし、必要な水量や流し方はトイレによって異なるため、取扱説明書やメーカーサイトを確認してください。
またタンクへ直接水を入れると、故障や洗浄不良につながる可能性がありますので避けてください。

台風や大雨で下水道に不具合が起きている場合は、無理に流すと汚水が逆流するおそれもあります。
自治体や管理会社からトイレの使用を控えるよう案内されているときは、携帯トイレなどの備えがあると便利です。
排水設備に問題がなくても、携帯トイレがあれば生活用水の節約にもつながります。

水を使わずに済む方法を取り入れる

断水時には、次のような物を活用すると水の使用量を抑えられます。

  • ウェットティッシュや手指消毒液を使う
  • 食器にラップを敷いて洗い物を減らす
  • 紙皿や割り箸などを利用する
  • 携帯トイレを活用する

こうした物を非常用品と一緒に用意しておけば、断水中の生活用水を節約しやすくなります。

また断水が長引くと、自治体が給水所を開設することがあります。
場所や利用時間は自治体のホームページや防災情報で確認し、給水袋やふた付きのポリタンクを持参しましょう。
水は1リットルで約1kgにもなるため、一度に運ぶ量を増やしすぎないことも大切です。

復旧後は水の状態を確認してから使う

断水の復旧時などに水道管内の流れが変わると、管内の鉄錆などが混じり、濁った水が出ることがあります。
まずは自治体や水道局の案内に従いつつ、給湯器や浄水器を通さない蛇口から水を出して確認してみてください。

濁りや異臭が発生している場合は、飲用や洗濯、給湯器の使用は控えてください。
そのまましばらく流してみても改善しないようなら、水道局や水道修理の専門業者などへ相談しましょう。

台風が近づく前に水の備えを確認しておこう

台風の備えというと、雨戸や飛ばされそうなものの片付けに気を取られがちですが、水が止まったときのことも考えておくようにしてください。
飲み水を日頃から数日分程度そろえておく、台風が近づいたら浴槽などに水を張っておく。
この2つを心掛けるだけでも、急な断水の際などの負担はかなり違ってきます。

備蓄の水は、ローリングストックの形にしておけば期限切れの心配も少ないです。
普段使う分を少し多めに買っておくというところから始めてみてください。

また、台風が過ぎて水道が使えるようになったら、水まわりに普段と違うところがないかも確認しておきましょう。
給湯器の調子が悪い、水道管から水が漏れているなど、ご自宅の設備に気になる症状があれば、私たち「とっとり水道職人」へご相談ください。

水道局指定工事店として鳥取県内の水まわりのトラブルに、幅広く対応しています。
お見積りは無料ですので、少しでも気になる症状があれば、ぜひお気軽にご連絡ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

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