水のコラム

シンクに食べ物を落としてしまった場合の対処法とは?

2022年11月01日  キッチンのトラブル

シンクに食べ物を落としてしまいもったいない思いをしたことはありませんか?

狭いキッチンや大量の食材を扱う環境だと、シンクに新しい食べ物を落としてしまう可能性が高くなります。

しかし、シンクに落とした食べものを使用するのは抵抗がある人も多いのではないでしょうか?シンクに落とした食べ物には雑菌がたくさん潜んでおり、そのまま使用するのは危険です。そこで今回は、シンクに食べ物を落としてしまった場合の対処法について解説します。

シンクに落とした食べ物は使える?

シンクに落とした食べ物はもったいないので、そのまま使用したいと考える人も多いのではないでしょうか?しかし、シンクに落とした食べ物を使用するのはおすすめしません。

シンクは、常に洗い物で使用されている場所ですが、食べ物の細かいカスや油汚れが溜まりやすい場所でもあります。これらの汚れは落ちにくく、洗い物をして水を流しているだけではなかなか落ちてくれません。

そのため、シンクに落下した食べ物には、食材の細かいカスを始め、油汚れや洗剤の残りが付着してしまいます。

こうした状況下で食べ物を再利用してしまうと、衛生的によくありません。人体に影響を及ぼしかねないため、シンクに落ちてしまった食べ物は使用を控えるのが健全です。

シンクの中は雑菌が繁殖しやすい!

シンクの中は雑菌が繁殖しやすいのを知っていますか?シンクの中には、食べ物のカスや油汚れがありますが、これらは放置されることでぬめりの原因となり、感染症の原因となる菌が含まれていることがほとんどです。

雑菌やカビには、健康被害をもたらすとされている「ノロウイルス」や「腸管出血性大腸菌O-157」などの病原体が潜んでいます。また、シンクはその温度と湿度の兼ね合いからこれらの病原体が増殖しやすい環境になっているため非常に危険です。

シンクがキレイになっていても、使用したまな板や包丁にも病原菌が潜んでいるリスクがあります。そのため、しっかり洗い流すことはもちろん、必要に応じて消毒をしておく必要があります。

さらに、食器洗いで使用されるスポンジやブラシにも雑菌が付着して残っているケースがあります。使用した後は、必ずしっかり水気を切り、乾燥と消毒を徹底しなければなりません。

シンクに落とした食べ物の危険性

シンクに落とした食べ物の危険性についても押さえておきましょう。シンクに落とした食べ物には、かなり多くの雑菌が付着する恐れがあります。

この雑菌が食中毒につながり、腹痛や嘔吐などの原因となります。では、具体的にシンクに落とした食べ物には、どのような雑菌が付着するのでしょうか?ここでは、シンクに落とした食べ物の危険性について解説します。

カンピロバクター
カンピロバクターは、主に鶏や豚などの腸に潜んでいる雑菌で、生肉の洗いや加熱が不十分である場合に食中毒を発生させます。

特に、冷凍した肉を流水で解凍させる場合には注意が必要で、カンピロバクターが流水に流れてシンクの中に溜まる可能性が考えられます。

この場合、カンピロバクターがシンクに付着している状態となり、そこに食べ物を落としてしまうことでその食べ物にも付着してしまいます。

頭痛や発熱を始め、嘔吐下痢などの症状が発生すると考えられるため、生肉の使用には十分気をつけなければなりません。

セレウス菌
セレウス菌は、地中で育つ作物や穀物などが主な発生源として発生する雑菌です。これらは、パスタや米などの主食を始め、香辛料などのスパイスが対象となるため、一般家庭でも馴染みのある食材から感染しやすいのが特徴です。

シンクにおいて気をつけたいポイントの一つとして、泥や土がはらわれていない状態で洗浄・調理してしまうことです。

土や泥を扱ったシンクには、セレウス菌が増殖する恐れがあり、そこに食べ物を落とすことでセレウス菌が移ってしまいます。

セレウス菌の症状には嘔吐下痢が挙げられますが、人体に入ってすぐに発症しにくいため、感染に気づきにくいという難点があります。

アニサキス
アニサキスは、主に魚介類に多く潜んでおり、魚を初めからさばいて調理する場合には注意が必要です。魚はさばくことで部位が細かくなるため、シンクに流してしまうと拾い上げるのが難しくなります。

そのため、シンクに食べ物を落とした際に魚をさばいた部位がシンクにあった場合は、特に気をつけましょう。

アニサキスは、冷凍や加熱で殺菌できるため比較的対策は簡単ですが、生魚そのものを落とさないようにするなど調理方法も工夫するようにして対策しましょう。

シンクに食べ物を落とさないようにするには?

シンクに食べ物を落とさないようにするためには、キッチンの使い方を見直すことが必要です。いくつかの方法がありますが、自宅でできるものから試しておき食べ物の落下を防止しましょう。

では、具体的にどのような方法が効果的なのでしょうか?ここでは、シンクに食べ物を落とさないようにする方法について解説します。

大きいまな板を使用する
大きいまな板を使用することで、切った食材の落下を防ぐことができます。完全に防げるわけではありませんが、調理スペースを一時的に広く確保できます。

特に、単身世帯や子どもがいない夫婦においては、小さくコンパクトなまな板を使用するケースもありますが、小さいまな板の場合は、長ネギなどのサイズが大きい食材やみじん切りが必要な場合に不便です。

一時的に、拡張トレイを使用してまな板を使用する時だけスペースを確保するなどの工夫をすることで、食べ物がシンクに落下するのを防ぐことができます。

キッチンに物を置きすぎない
キッチンに物を置きすぎていると、そのわずかな限られたスペースで調理しなくてはならなくなり、結果的にシンクに食べ物が落ちてしまうリスクが高くなってしまいます。

特に、キッチンが狭い場合は余計に調理スペースを確保するのが難しくなるため、調理器具や調味料などの配置を工夫しておくことが大切です。

この場合は、キッチン周りの整理整頓として、壁をうまく活用して調理器具や調味料を置いておくのも効果的です。

キッチンをリフォームする
キッチンのリフォームは、費用や時間がかかるため現実的ではありませんが、数世帯が住む家庭や今後将来的に長い居住が見込まれる場合は、キッチンのリフォームをしておくのも有効な方法です。

子どもが増えると、その分必要な食器や食材が増えていきます。そうした際には、既存のスペースでは事足りなくなることがあります。今後引っ越す予定のない場合には、長期的な使いやすさを見据えて、思い切ってリフォームをして調理スペースを確保するのもおすすめです。

まとめ

この記事では、シンクに食べ物を落としてしまった場合の対処法について解説しました。シンクには、洗剤や油汚れ、食べ物のカスなどのゴミが多く残っており、雑菌も付着しているため衛生的にあまり良くない環境です。

こうした雑菌の付着を防ぐため、シンクへの食べ物の落下には注意しなければなりません。調理に使用する食材や食中毒で想定される症状などを十分に理解して、安全な環境で調理できるようにしましょう。

また、どの家庭においても広くスペースを確保するための工夫が必ずあります。自宅のキッチン周りにマッチした落下防止方法を見つけ、食中毒や雑菌の繁殖の防止にも努めましょう。

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