水のコラム
洗面台のつまり解消方法を紹介!水道業者選びのポイントも解説
洗面台の排水つまりは、目視できる箇所だけでなく、さまざまな理由が重なって起こるケースがほとんどです。
したがって、目で確認できるゴミ受け箇所のみを清掃しても、排水部分のつまりが改善されないことが頻繁にあります。
その排水つまりも、ご自宅にあるものを用いて自分で直せるかもしれません。この記事では、排水つまりの原因や対応の仕方について詳しくご紹介します。
洗面台の排水口つまり原因
排水口つまりの原因には、積み重なることでつまりを起こすものや、ほかの原因と組み合わさることで、つまりを起こすものとに分かれます。
ここでは、排水口つまりの主な原因を4つご紹介します。日常の使い方やお手入れの方法を見直す機会にしてみてください。
毛髪
洗面台を使って朝シャンをする人やヘアのセッティングをする人もいるのではないでしょうか。
毛髪は時期によって変わるものの、1日に80〜100本くらい抜けるといわれており、そのうち、大量に抜けるときは洗髪中やドライヤーの使用によるものです。
洗面台の上に抜け落ちた毛髪をダイレクトに排水管に流すことで蓄積し、排水つまりを引き起こします。
滑り
洗面台での滑りの原因は、シャンプーや手洗いソープの石けんのカスが多いです。ぬめりの実態は、ロドトルラといわれる酵母菌の一種で、カビ菌よりも繁殖力が強力で、こまめに清掃しないとすぐに再び繁殖してしまいます。
この滑りだけでつまりが起こる訳ではありませんが、先述の毛髪にからまることで、排水口つまりを起こします。
水アカ
水アカは皮脂のような雑菌が原因のものだけでなく、水中に含まれるマグネシウムやカルシウムなどの金属イオンが固体化したものです。
水が原因のため、日常生活をしていてもどうやっても生じてしまいます。水アカが排水トラップなどにたまると、つまりを発生させます。
軟水器(金属イオンを取り除く装置)を設けることで、水アカの発生を抑えられるので、困っている人は検討してみるのもいいでしょう。
固体物
排水管に整髪料などの蓋やピアス・イヤリングなどのアクセサリー類を落とすと、つまりを引き起こします。
ゴミ受けが付く洗面台のケースでは生じにくいですが、清掃のときにゴミ受けを取り外したときに落としてしまったという場合もあります。
また、ものによってはゴミ受けをくぐり抜けて、排水管内に落下してしまうことも考えられます。したがって、洗面台での固体物の取り扱いは慎重におこないましょう。
洗面台つまりの除去方法
適切なツールを使用して物理的に排水口のつまりを取り除く方法は、時短であり1番有効な方法です。
とりわけ、完全閉塞といわれる全然水が流れない状態のケースでは、特別な薬剤を使用しても効果を感じにくいのでフィジカルな除去作業を先に考えましょう。
ここからは、フィジカルにつまりを取り除く方法の6つをご紹介します。まずは、自宅にあるものでコスパよく除去作業する方法からご紹介します。
・ラバーカップまたはペットボトル
・ストロー
・ハンガーの針金
以上のものを使って試してみましょう。
ラバーカップまたはペットボトル
ラバーカップは、排水口のつまりを解決するための道具です。ただし、洗面台専用に持っている人は多くないかもしれません。
そこで、代わりに利用できるのがペットボトルです。排水管内にペットボトルを押し込み、つまりが直るまで、空気を送り込む作業を数回繰り返すことで、ラバーカップと同様の役目を果たします。
ストロー
ストローは、排水管に蓄積された毛髪を除去する方法として最も効果的です。その具体的方法は、ストローにいくつか切り込みを入れ、排水管に押し込んでかき混ぜるのみです。
切り込みを入れた部分に毛髪がからまり、そっくり取れるのでつまりの解決になります。
ハンガーの針金
ハンガーの針金部分をほぐし、フックのところを丸めれば配管つまり解決のツールとして利用できます。
その使用方法は、丸めたフックのところを排水管内に押し込み、配管内部の汚れを引っかき落とすようにしてグルリグルリ回転させます。
その後、配管用の洗浄剤や熱いお湯を排水口内に流しこむと配管つまりが改善できます。用意も手順も難しくないため、おすすめですが、配管がジャバラ状のホースだと破けやすいです。その場合には慎重に作業をしましょう。
つづいて、自宅にはないもので除去作業を行う場合に使う道具をご紹介します。以下の2つのものは、ホームセンターやオンライン購入可能です。つまり専用のツールなので、解決しやすいでしょう。
・ワイヤーブラシ
・排水管ロングブラシ
ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシは排水管内に押し込み、ぐるぐると回転させてつまりの原因となるゴミ汚れを配管から剥ぎ取るための道具です。
ハンガーの針金を使ってする内容と変わりませんが、ワイヤーブラシは長さや太さの種類にバリエーションがあるので、つまりの状況に合わせやすいのが特徴です。
ワイヤーブラシには、手動から電動の商品まで種類が豊富にあります。事前に配管の長さを計測し、つまり状況がわかる写真を持ちこんで、ホームセンターの担当者に一押しの商品を教えてもらうと失敗しにくいでしょう。
排水管ロングブラシ
これも排水管内に押し込みゴリゴリとこすることでつまりの解決をするツールです。長細い柄部分に三角状のブラシパーツがついているので、排水管内部に円滑に入る形をしています。
引き抜くときに配管に引っかけながらブラシを引き抜けるので、つまり汚れを落としやすいのが特徴です。
また、オーバーフロー箇所にもブラシパーツを挿入できることから幅広く清掃に用いることが可能です。
排水口を分解して対処
ここまでご紹介した手法を実践してもつまりが解消されないときには、トラップ付近までつまりが達している可能性が高いです。
排水トラップを解体してクリーニングすると解決することもあります。ここからはトラップの解体方法と清掃手順をご紹介します。
S字型トラップの清掃準備
はじめにS字型トラップの清掃に必要となる清掃用具と使い方を説明します。
・バケツ:水を受ける用として
・柄が付いたスポンジ:トラップ内部、排水口の清掃
・風呂用洗剤:トラップ内部、排水口の清掃
・ボロ雑巾とティッシュペーパー:トラップ、水濡れしたところの清掃
・ゴム手袋:手の保護として
以上を用意してください。
S字型トラップを清掃する際、排水管を取り外さなければなりませんが、洗面台の排水管は樹脂で作られたものと金属で作られたものの2つタイプがあり、それぞれで方法がやや異なります。
樹脂製の物の場合には素手で取り外せますが、金属製の物の場合には、取り外すためにモンキーレンチのような工具が必要になります。
S字型トラップの取り外し方と清掃手順
S字型トラップは、排水口から臭いが出てこないようにするために、トラップの底のところに水を溜める仕組みとなっています。つまり、そのままトラップを取り外そうとしてしまうと水がこぼれ落ちてしまうのです。
はじめに、トラップの下の方に水受け用のバケツを置いて水がこぼれ落ちないようにしましょう。そのあと、それぞれつながっているネジの箇所をゆるめて取り外します。
このとき、トラップの底辺にキャップが取り付けられている場合、事前にキャップを取り外して水抜きすることで、より周辺を汚さずに取り外せるのでおすすめです。
トラップを取り外した後はバス用洗剤を使用し、トラップ内部に柄付きのスポンジを押し込み清掃をし、排水口内部も同じように洗浄します。
必要であれば、ティッシュペーパーや要らないタオルで、ゴミ汚れを拭き取るようにしてください。そのあとは、取り外した手順の逆の順番で元通りにすれば、トラップの清掃は終了です。
難しければ水道業者の手配を
全手順を実践してもつまりが解消されないとき、特別な道具と技術・経験を持つ専門業者に修理してもらわなければなりません。
専門業者にお願いするとき、信頼できる専門業者なのか判断に迷う人も多いかと思います。そこで、ここでは信頼できる業者か確認するためのポイントは、主に以下2つです。
・水道局指定工事業者かどうか
・料金設定が明確か
まず、水道局指定工事業者は、各自治体より指定を受けている多様な水道工事をおこなえる業者です。
これは、選定基準が厳しく一定レベルの知識が必要とされる資格で、この資格を持っている段階で信用度がかなり高いといえます。
次に、料金の設定が明確ではないケースでは、予想以上のコストがかかる恐れがあります。1つの業者だけの情報に偏らず、いくつかの業者に施工内容の問い合わせをして費用を算出してもらい、比較検討のうえ、適正な相場価格を見極めるようにしましょう。
まとめ
今回は、洗面台のつまり解消方法を紹介してきました。最後には水道業者選びのポイントも解説しましたので、業者に依頼することも検討に入れてみましょう。この記事を参考に、ぜひ洗面台の排水口つまりの解消に役立ててみてください。