水のコラム

寒い冬、水が、お湯が出ない!!凍結の予防法と対処法とは?

2021年09月07日  水道管の凍結

寒さが厳しくなるにつれて、防寒や寝具の入れ替えなどの準備を急ぐ方は多いでしょう。しかし、水道管のお手入れも同時にされている方は、なかなか少ないと思います。氷点下の厳しい気候になると、水道管の凍結による被害が多発します。水道管が凍結すると、水が出なくなり、身体を温めたいのにお風呂に入れないなどの非常に困った事態になります。

また、急激な温度変化で水が凍り体積が増えることで、水道管が破裂してしまうケースもとても多く見られるのです。水道管が破裂してしまうと、マンションやアパートなどの集合住宅では下の階に水漏れによる被害を与える恐れがあります。家財に損害を与えるだけでなく、建物自体に損傷を与えてしまい、莫大な修理、買い替え、修繕のための費用が必要となった事案が毎年多く見られています。

そして、水道管の凍結は寒冷地だけに起こるトラブルではありません。むしろ、凍結への対策が日常に根付いている寒冷地より、比較的温暖な対策を何もしていない地域で起こることが多いのです。では、凍結はどんなときに、なぜ起こるのでしょうか?対処法と予防法と合わせてご紹介しましょう。

こんな日は凍結に要注意!

凍結は、マイナス4℃以下の氷点下で起こります。また、天気予報にマイナス4℃以下の数字がなくても、最高気温が氷点下の場合も注意を払ってください。その場合は低温注意報が発令されることが多いので、冷え込む日はニュースにも注目してください。

また、水道管が日光の当たらない日陰や風当たりの強い北側にあると、凍結のリスクはさらに上がります。とくに、水道管がむき出しになっていると外気温の影響を強く受けるので、凍結の被害を受ける可能性が非常に高くなります。

凍結を予防するためには?

凍結を予防するために、一番ポピュラーな方法は水抜きです。水抜きとは、水道管の凍結や破裂の原因となる水を水道管から抜いてしまうという方法です。寒冷地などでは水抜き栓という装置が設置されていることがほとんどです。その場合は水抜き栓のハンドルを右回りに回し水抜きの状態にしてから、家の中の蛇口をすべて開きます。水が蛇口から出ないことを確認したら、水抜きは完了です。

水抜き栓が設置されていないご家庭も多くあります。その場合は、水道管の元栓を閉めてから、家の周りの蛇口をすべて開けてください。冷え込む時期に帰省や旅行などで長期間不在にする場合、必ず水抜きをしましょう。

また、水道管にカバーや発泡スチロールを被せて、気温の影響を受けにくくするという方法もとても効果的です。ない場合はテープで巻くだけでもある程度の効果は期待できます。

もし凍結してしまったら

凍結してしまった際、一番安全で効果的な対処法は、時間がかかる方法ではありますが、外気温が上がり凍った水道管が自然に溶けるのを待つことです。焦って水道管を温めて解凍を促してしまうと、体積の急激な変化により水道管が破裂するリスクが非常に高くなるため危険です。

どうしても急がなければならない場合は、凍結してしまった箇所をタオルでぐるぐる巻きにしてから、人肌程度に温めたぬるま湯をゆっくりと注いでいきましょう。その後、水道管についた水滴をそのままにしておくと、夜になり気温が下がると凍結する恐れがあるので、必ずしっかりとふき取ってください。

給湯器の凍結

水道管だけでなく、ガス給湯器が凍結してしまうこともあります。外気温が一定の温度以下になると自動的に凍結防止機能が働く給湯器も近年出回っていますが、機能が装備されていないタイプの給湯器は水道管と同様に凍結の影響を受けやすくなっています。凍結を予防するためにはガス給湯器のリモコンやガス栓をしっかりと閉めてから、お湯の出る蛇口から1分間に400ミリリットルほどの量の水を出し続けてください。

もし凍結しお湯が出なくなってしまったら、水道管と同様に自然に解凍を待つのが最もおすすめの方法ですが、介護や育児などでどうしてもお湯が必要な場合は、慎重に凍結部分を溶かしていきます。まず、ガス給湯器の運転をオフにして、台所や洗面所などのお湯が出る蛇口を少しだけ開きます。

凍っていると思われる給水配管や給湯配管の周りにタオルを巻き、ぬるま湯をゆっくりと注ぎましょう。水が出るようになったら蛇口を閉め、お湯を注いだ場所を水道管と同様にしっかりとふき取って処置は完了です。給湯器の周りの配管で、最も凍結の影響を受けやすいのは給水配管ですが、給湯配管や追い焚き配管、配管のつなぎ目の金属部分凍結のリスクはありますから、チェックを怠らないようにしましょう。

水道のお悩みはとっとり水道職人におまかせください

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