水のコラム

重曹を使えば排水口のつまりが改善できるって本当?

2022年11月30日  水のトラブル


排水口のつまりにはパイプクリーナーやラバーカップを使うのが一般的です。しかし、重曹も効果的であるとご存じでしょうか。重曹は体に害がなく、どこにでも売っているのですぐに入手できます。
そのため、今すぐに排水口を掃除したい時にも活躍します。専用の薬剤が無い時などは、以下で紹介する重曹を使った掃除方法を実践してみてください。

排水口がつまる理由

自宅の中に排水口はいくつもあります。お風呂、キッチン、洗面所など、それぞれつまりの原因は異なります。
本記事では、つまりが頻発するお風呂とキッチンに注目して、排水口のつまりとなる原因を紹介します。
お風呂
お風呂は髪の毛や皮脂、石鹸カスなど水以外のものが多く流れます。掃除を怠ると排水管がヌメヌメしたり、排水管の中で髪の毛や皮脂が固まってしまったりしまうので、定期的な掃除が必要です。
特に、ヌメヌメした状態が続くと皮脂が流れにくくなってしまうため、つまりがひどくなります。
キッチン
キッチンは食材のカスや油、洗剤が流れていきます。食材のカスは排水トラップである程度流れないように対策が取れますが、油や洗剤は排水トラップだけで防ぎきることは不可能です。
そもそも、油はキッチンペーパー等でしっかりと拭き取らなくてはなりません。油を排水口へ流してしまうと、排水管の中で固まってしまうためです。
温度が下がった油が、排水管の中で固まってしまうと水の流れを止める壁となってしまいます。上から食材のカスや洗剤が流れていくと、油の層がどんどん暑くなっていき、業者を呼んで改善する必要が出てくる場合もあるので、キッチンの場合は特に注意が必要です。

重曹が排水口に有効な理由

そもそも重曹は弱アルカリ性であり、酸性の汚れを落とすのに適しています。お風呂やキッチンで発生するヌメヌメは酸性です。そのため、重曹はお風呂やキッチンの汚れを落とすのに有効であると言えます。
他にも、キッチンの場合長い間掃除をしていないと、雑菌が繁殖してヘドロのような汚れが発生することがあります。同様に重曹を使えばキレイにできるので、非常にお手軽です。
お酢を使うと効果を向上させられる
重曹と一緒に使うものとしておすすめなのがお酢やクエン酸です。お酢やクエン酸は酸性であり、アルカリ性の汚れを落とす役目があります。お風呂の石鹸カスやキッチンの洗剤カスなどに有効なので、試してみましょう。
お酢やクエン酸は人体に対して無害です。安心して掃除に使えます。スーパーやドラッグストアで販売していて入手しやすく、便利に活用できるので、2つ同時に使うのがおすすめです。

重曹で掃除する方法

排水トラップを外し、排水口に直接重曹をふりかけます。そして、使用済みの歯ブラシ等で、排水口を掃除するというのがおすすめです。
重曹とお酢やクエン酸を使って掃除する場合は、同様に排水口に重曹をふりかけます。そして、上から全体的にお酢やクエン酸を注ぐだけです。重曹とお酢の中和反応により、汚れが浮き出てきます。
最後にお湯を流して終了です。しっかりと流さないと重曹が白く残ってしまう可能性があるので、念入りに流しましょう。
どのくらいの頻度でやれば良い?
排水口の掃除の頻度ですが、理想は毎日です。しかし、仕事や子育て等で時間を確保できない人がほとんどだと思いますので、週に2回から3回を目安にして掃除をしましょう。
また、後述する排水口の掃除を簡単にする方法も実践すれば、排水口に汚れが付きにくくなります。掃除の手間を省けるので、あわせておこないましょう。
そして、月に1度は本格的に掃除をするのがおすすめです。ゴム手袋を着用して、スポンジを持って排水口をガッツリ掃除しましょう。排水トラップやゴミ受けなどは漂白剤をスプレーして、キレイな状態にしておくとつまる心配がありません。

重曹で掃除する利点

お酢と同様に、重曹は料理にも活用できるアイテムです。したがって、人体に対して害がありません。
子供がいる家庭でも、ペットがいる家庭でも安心して掃除ができる利点があります。また、効果が強い薬剤を使うことに抵抗がある人や、肌が弱い人でも問題なく扱える利便性の高さも評価できるポイントです。
過信し過ぎてはならない
重曹は利便性が高く、安全に使える利点があると伝えました。しかしながら重曹は、効果としてはあまり強くありません。
重曹は薬剤と比較すると洗浄力が弱いので、必要に応じてブラシでこすってキレイにしなければならないでしょう。重曹を過信しすぎないように注意が必要です。
また、あくまでも排水口の周辺に対して有効であり、日常的なメンテナンスに適しているだけです。ガッツリ掃除をする時にはあまり向いていない点も、留意しておいてください。

排水口の掃除を簡単にするために

日常的な掃除を簡単にする方法もあります。掃除が完了したら、実践してみましょう。
アルミホイルを使う
キッチンの場合、アルミホイルを使うことでヌメリを防止できます。適当な大きさにアルミホイルをちぎって、丸めます。そして、排水口のゴミ受けに設置するだけでOKです。
アルミホイルは水に濡れると金属イオンが発生します。金属イオンは細菌の発生を防ぐ効果があるため、排水口の掃除を簡単にする方法として有名です。
効果としては1カ月程度になるので、定期的にアルミホイルを交換しましょう。アルミホイルは汚れが目立つので、交換のタイミングも分かりやすい利点があります。
お湯を流す
油は温度が下がると固まってしまいます。そのため、毎晩お湯を流して油を蓄積させない方法もおすすめです。
「今日はもうキッチンを使わない」となった時に、50℃くらいのお湯を流します。すると、汚れや油をふやかすことができるので、排水管の中をキレイな状態にできます。
しかし、熱湯を流すのは危険です。熱によって排水管がダメージを受けてしまい、最悪の場合排水管の交換になる可能性があります。
少し熱めのお湯を使って流すようにしましょう。
定期的にゴミ掃除をする
キッチンやお風呂の排水口にはゴミ受けがあります。ゴミ受けのゴミを取り除かないと、雑菌が繁殖して衛生的に悪く、見た目も最悪です。
定期的にビニール袋を使ってゴミを取り除いたり、新聞紙で包んで捨てたりしてキレイにしましょう。新聞紙の場合は消臭効果も期待できるので、ニオイに抵抗がある人におすすめです。

まとめ

重曹を使えば排水口のつまりを改善できます。とはいえ、洗浄力としてはあまり強くないので、頼りすぎないようにしましょう。
まずは、週2回から3回の簡単なメンテナンスを意識してみてください。そして、月に1回本格的に掃除を実施すれば、つまりを起こしたり、業者を呼んだりする必要がなくなります。
必要に応じて、丸めたアルミホイルを使ったり、お湯を流したりして掃除を簡単にしておくのもおすすめです。トラブルが起こる前に対策をして、いつでも快適にお風呂やキッチンが使えるようにしておきましょう。

関連記事

とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315

とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315