水のコラム

シャワーの温度調節ができないのはどうして?対処法や交換の費用相場も解説

2022年12月26日  浴室のトラブル

毎日の入浴でシャワーの温度調節がなかなかできずストレスを感じている方もいるのではないでしょうか。もしかするとシャワーの設定の問題や故障の可能性があります。

そこで今回はシャワーの温度調節ができないときに考えられる原因、温度調節ができないときの対処方法、シャワーの温度調節が簡単になるコツ、シャワー交換の費用相場について詳しく解説します。

シャワーの温度調節ができないときの原因

シャワーの温度調節ができなくなってしまったときどのようなことが原因として考えられるのでしょうか。ここではシャワーの温度調節ができない原因として考えられることをいくつかご紹介します。

水圧の変化
シャワーの温度調節ができなくなったとき、それは水圧の変化が原因かもしれません。シャワーのほかにキッチンやトイレなど自宅にはさまざまな場所に水道があります。これらの水道を同時に使用すると水道管内の水圧が変化します。

このように水圧が変化してしまうことにより、シャワーの温度調節ができなくなったり、量が少なくなったりすることがあります。また、このときに水圧が変化するのは給湯器や水道管の故障ではありません。一時的なものですので安心してください。

基本的に複数の水道を同時に使用することがなければ、水圧変化は起こらないため温度調節ができなくなるということはありません。同居している家族と話し合って同時には使用しないような決まりを作るとよいでしょう。

一方で一人暮らしや、同時に使用しなくてもこのトラブルが起こる場合には、別の原因が考えられます。

温度調節ハンドルがロックされている
サーモスタット混合水栓を利用している方は該当している可能性があります。この場合、温度を上げようとしても40度前後になると安全ポタンによってロックされることがあります。

基本的な入浴では安全ボタンの可能領域を越えることはない場合がほとんどです。それ以上に熱い温度を出したい場合には、安全ボタンを押しながら温度を上げる方向にハンドルを回してみましょう。

給湯器の温度設定
サーモスタット混合水栓は冷たい水と熱いお湯の量を調節しながら温度を変更しています。また、基本的にそのお湯は給湯器の設定温度に依存しています。そのため給湯器の設定温度よりも高い温度のお湯を出すということは出来ません。

温度調節が効かない場合には給湯器の設定温度を50度や60度のように少し高めに設定してみるとよいでしょう。

給湯器の故障
シャワーだけでなく他の水道からもお湯が出ない場合や温度調節ができない場合には、給湯器の故障が考えられます。

温度調節ハンドルの設定
給湯器の温度が問題なくても温度調節ができない場合には、温度調節ハンドルの設定に不具合がある可能性があります。水道管内の水圧や温度は家庭によってそれぞれ異なります。

そのためそれぞれの家庭で快適に利用できるように温度調節ハンドルが設定されています。この設定がおかしい場合には、正しく設定し直す必要があります。

温度調節ユニット(サーモスタット)の故障
温度調節ユニット(別名サーモスタット)が故障している可能性があります。温度調節ユニットはシャワーの温度調節を行う上で非常に重要な部分であり、ここが不具合を起こせば適切な温度調節が不可能になります。

シャワーの温度調節ができないときの対処法

給湯器の故障、温度調節ハンドルの設定、温度調節ユニットの故障においてはすぐに解消できるのではありません。ここではそれらが原因となっているときの対処方法について解説します。

給湯器の故障
シャワーだけでなくキッチンや洗面所でもお湯が出ない場合には、給湯器の故障が疑われました。基本的に給湯器が故障している場合、私たちにはどうすることもできません。DIY修理は出来ないため、給湯器を修理できる専門業者に速やかに修理をしてもらいましょう。

温度調節ハンドルの設定
温度調節ハンドルの設定不良では、自分で設定し直すことが可能です。サーモスタット混合水栓を例に挙げて、設定方法をご紹介します。

設定にはドライバーが必要になりますのであらかじめ準備しておきましょう。まずは、ハンドルを最後まで上げてシャワーを出します。

そして約40度のお湯が出る位置になるまで温度設定ハンドルを回してください。この時に安全ロックが作動している場合には、ボタンを押しながら回していきましょう。

そしてシャワーを止めて、ドライバーを使って温度調節ハンドルを取り外してください。40の目盛りとポイントを合わせて温度調節ハンドルを取り付け、ネジでしっかりと固定し直してください。作業後に40度のお湯が出るようであれば作業は完了です。

温度調節ユニット(サーモスタット)の故障
さまざまな原因を考えても違うという場合には温度調節ユニット(サーモスタット)の故障が考えられました。その場合、新しい温度調節ユニットへの交換が必要になります。

温度調節ユニットはDIYでの交換が可能です。しかし、購入する部品を間違いやすいこと、蛇口を分解してもとに戻せなくなること、作業後に水漏れが起きやすいことなどから、DIYはおすすめできません。少し費用は掛かりますが、専門業者に交換作業を依頼することを強くおすすめします。

シャワーの温度調節が簡単になるコツ

実はシャワーの温度調節を簡単にするコツがあります。ここでは温度調節を簡単にできるコツを2つご紹介します。

シャワーヘッドを交換する
最新のシャワーヘッドには、一時止水機能付きシャワーヘッドというものがあります。このシャワーヘッドはヘッド自体に水の出し止めが可能なスイッチが付いています。そのため、シャワーを止めるたび温度調節をするという手間を省くことが可能です。

さらに、温度を上げてからしばらく水を出し続けるというのが一般的です。このタイプの場合にはその必要もなくなるため、大きな節水効果があります。

一時止水機能付きシャワーは逆止弁付き蛇口でないと設置できません。これは、お湯や水の逆流を防ぐ機能を持った蛇口であり、対応していない場合には逆止弁アダプターを設置しなくてはいけなくなります。シャワーヘッド交換を検討している方は確認してみてください。

サーモスタット混合水栓に交換する
水をお湯の両方の蛇口をひねって調節するタイプや、微妙に左右に動かしながら丁度良い温度のポイントを見つけて使用するタイプは、温度調節が難しくストレスが溜まります。

そんな時におすすめなのがサーモスタット混合水栓です。自動で温度調節をしてくれ、シャワーの温度が一定に保たれるため非常に使いやすく快適です。また、急に熱いお湯が出てくる心配もないため、小さなお子様の入浴にもおすすめの水栓です。

シャワーを交換するときの費用相場

では最後にシャワーのサーモスタット混合水栓を交換する場合にどのくらいの費用が発生するかについて解説します。

一般的な費用相場としてはサーモスタット混合水栓を交換するときには9,000円~1万2,000円となります。しかし、この料金はあくまでも目安です。業者によっては休日料金や出張料金、手数料など別で請求があることがあります。

あとからトラブルにならないように、あらかじめ見積もりを出してもらい、見積もり以外に追加料金が発生することはないかどうかを確認しておきましょう。

まとめ

複数の水道の同時利用によって、シャワーの温度調節が難しくなります。

給湯器や温度調節ユニットの故障の場合は、業者に依頼して修理してもらう必要があります。どうして温度調節ができないのか原因を特定して、自分で解決できないときには速やかに業者に修理してもらうようにしましょう。

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とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315

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