水のコラム

バリウムがトイレで流れない?バリウムが流れなかったときの対処法を解説!

2023年01月17日  トイレのトラブル

健康診断の際にバリウムを飲んだ経験がある方は少なくないでしょう。飲むこと自体も大変ですが、体から排出する際にも大変な苦労を伴います。加えて、便として排出した後にバリウムが便器に付着して取れなくなってしまうというトラブルも散見されます。

実際にバリウムが便器に付着してしまって苦労された方や、バリウムを除去できずに放置してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、バリウムについての悩みを抱える方に向けてバリウムが流れない理由と流れなかったときの対処法について解説していきます。

バリウムが流れない理由

バリウムを流す方法について知る前に、まずはバリウムが流れない理由について理解していきましょう。

バリウムが流れない理由をしっかりと把握するとその原因に応じた適切な対処を行えるようになります。そこでこのトピックでは、バリウムが流れない理由を3つ紹介していきます。

水より重くて溶けにくい
バリウムは水より重く、その重量は水の約3.5倍に及びます。そのため、便器の中で沈んでしまい、そのまま付着してしまうのです。

加えて、溶けにくいという性質もあわせ持っているため、大きめのバリウムがトイレから流れると排水管で詰まってしまいます。

排泄時に固形になるから
バリウムは健康診断の検査前に飲むときには液体状となっていますが、胃腸内で食べたものと混ざると固形に変形してしまいます。

そのため、排泄時には固形の状態で出てきます。そして、バリウムは体外に排出されると強く固まる性質があるため、排泄後に固い塊となってしまうのです。

便器にくっついてしまう
バリウムは水に溶けにくく粘り気もあるため、便器に付着しやすいです。またかなりの重さであるためトイレからも流れにくく、結果として便器にこびりついてしまうのです。

バリウムを確実に流す方法

バリウムが流れない原因を把握できるようになったら、次はバリウムを確実に流す方法について見ていきましょう。

バリウムが流れないときの対処法も大切ですが、この手のトラブルを未然に防ぐ方法をおさえておけば、バリウムに悩まされるという自体を簡単に避けられます。

トイレットペーパーを便器に敷く
1つ目はトイレットペーパーを便器に敷いてバリウムとトイレを接触させない方法です。バリウムをトイレに接触させなければバリウムがこびりつく心配もないため、この方法を取るのが最も確実でしょう。

また、バリウムを排出した後にその上からトイレットペーパーを被せてから流すと排水管にこびりつく可能性も大きく下がるため、おすすめです。

なお、バリウムを排出したらすぐにトイレから流しましょう。トイレットペーパーは水に溶けるため、排出後に放置してしまうとトイレットペーパーが溶けてバリウムがトイレと接触する可能性が高まります。

便を出したらすぐに流す
2つ目は便を出したらすぐにトイレからバリウムを流すという方法です。トイレットペーパーを敷く方法と方向性は同じで、排出後に素早くトイレから流すことでバリウムがトイレにこびりつくのを防ぎます。

しかし、便を出してからすぐに流すというのはタイミングの面で難易度が高いため、可能であれば1つ目の方法で対策を行うのが望ましいでしょう。

また、タイミングがずれたからといってすぐに連続で水を流したとしても、水量が少なくなってしまうのが原因で効果が薄くなります。この点を見ても1つ目の方法をまず行うのが確実だと言えます。

バリウムを流し切れなかったら?

先ほどのトピックの内容を実践してもバリウムが流しきれなかったときには、無理やりバリウムをトイレから流していく必要があります。

そこでこのトピックでは、バリウムを流し切れなかったときに試したい5つの方法について紹介していきます。

割り箸で取り除く
1つ目は割り箸を使って除去する方法です。便器にこびりついたバリウムを割り箸でつついて剥がし、少しずつトイレから流していく方法になります。

1番簡単かつ確実な方法であるため、バリウムを流し切れなかったときは1番始めに行いたい方法になります。

しかし、割り箸で便器をこすり過ぎてしまうと便器に傷をつけてしまう可能性があります。この点については気をつけましょう。

また、小さいバリウムに関しては割り箸での除去が難しいため、無理せず別の方法での除去を試しましょう。

ゴム手袋とブラシの併用
2つ目はゴム手袋とブラシの併用です。ゴム手袋をはめた手で直接バリウムを取り除くのとブラシでバリウムをこするのを交互に行う方法となります。

便器に手を突っ込むのは気が引けるかもしれませんが、割り箸と同様に簡単かつ確実な方法であるため、ぜひ試してみましょう。

また、固いブラシやブラシの柄を使ってバリウムをこするのは絶対にやめましょう。便器は陶器でできているため、固いもので強くこすってしまうと傷ができたりひび割れが発生したりしてしまいます。

ぬるま湯で溶かす
3つ目はぬるま湯で溶かす方法です。40~50度のぬるま湯を便器に流してバリウムを溶かしてトイレから流していきます。

バケツ一杯分ほどのお湯を用意して少しずつ便器に流していきましょう。一度で流し切るのは難しいため、この作業を何回か繰り返して行います。

5回ほど行うとトイレの水から白い濁りが消えるため、そこを目処に作業を実施していくイメージです。

なお、沸騰したお湯を流すと陶器に刺激を与えてしまい破損につながりかねないため、この点は注意しましょう。

洗浄剤を使う
4つ目は洗浄剤の使用です。バリウムを流し切ったように見えるにもかかわらず、トイレの水が白く濁ったままであるときに利用しましょう。

洗剤の中でも酸性の洗剤の使用がおすすめで、少量ずつバリウムにかけていくことでバリウムを徐々に落としていきます。なお、大量にかけるとかえって効果が薄くなるため、この点は覚えておきましょう。

また、酸性の洗剤をかけた後に割り箸でこする方法やぬるま湯を流した後に洗剤をかける方法など、これまでに紹介した方法の掛け合わせを行ってバリウム除去を実施するのもおすすめです。

どうしても流せないときは?

バリウムをどうしても流せないときは業者に依頼しましょう。ここまでで紹介してきた対策や防止策を実施すれば基本的にはバリウムは流し切れますが、それでも流し切れないというケースはあります。

こうしたときはトイレの水がずっと白く濁ったままであったり、バリウムは流し切れたがその後にトイレが詰まり出したという事例がよく見られます。

この場合、排水管にバリウムが詰まってしまっているため、専門の業者に依頼してバリウムを排水管から取り除いてもらうようお願いしましょう。なお、個人でバリウムを排水管から除去しようと試みるのは賢明な選択ではありません。

スッポンなどでの対応も難しいため、排水管自体をいじる必要があるのですが、素人が排水管をいじると状況がさらに悪化します。

そのため、知識と経験を兼ね備えたプロの業者に依頼してバリウムを取り除くのが最も安全な方法です。

まとめ

排出後のバリウムの処理は非常にめんどうです。事前に対策をしていればたとえ便器から流し切れなかったとしても後処理は最小限で済みますが、全く流し切れなかったときは非常に手間がかかります。そのため、バリウムを飲んだ際には排出に備えてさまざまな準備を行う必要があります。

なお、バリウムを流し切るための対策を行ってもバリウムが便器の中に残ってしまい、個人では対応が難しいと感じたときは専門の業者に依頼しましょう。プロの経験と技術で便器を傷つけることなく迅速にバリウムを取り除いてくれるでしょう。

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