水のコラム

水の出しっぱなしで凍結防止!冬の水道管を守ろう!

2023年05月03日  水道管のトラブル

冬は気温が低くなることから、水道管が凍結するケースが多いです。

近年、温暖化により冬の気温が高くなってきていますが、地域によっては氷点下になる場所もあります。

また、雪の降らない都心部でも大寒波の訪れなどで気温が下がると、水道管が凍結するケースがあります。

水道管の凍結を防止方法は地域や自宅の設備によって異なります。

そこで今回は、水道管の凍結防止方法の一つである、水の出しっぱなしについて解説します。

水道管が凍結する環境とは

水道管が凍結する環境はさまざまです。

気温が高くても、日の当たらない場所であったり風通しが良い場所であったりすると水道管が凍結する可能性はあります。

下記で、水道管が凍結する環境を解説します。

氷点下4℃以下の気温

氷点下4℃以下の環境では、水道管が凍結しやすくなります。

氷点下4℃以下と言っても、直射日光が当たっている場所や給湯器など熱を持った物の近くであるなど、必ずしも凍結してしまうわけではありません。

しかし、冬場の水道管が凍結するひとつの目安として、覚えておくと安心です。

寒波の訪れ

都心部や雪があまり降らない地域でも寒波の影響で水道管が凍結してしまう場合があります。

北海道や日本海側など雪の降る地域では、凍結しにくい素材が使われていたり凍結しにくい場所に水道管が設置されていたり、凍結対策があらかじめしてある場合がほとんどです。

しかし、あまり雪が降らない地域では凍結対策をしている家庭は少ないです。

寒波が訪れると、気温が一気に下がるので通常よりも凍結しやすくなります。

「雪国でもないし大丈夫」と思わず、寒波の予報を目にしたら、水道管の凍結対策をしておきましょう。

日の当たらない場所

日陰になっている場所も水道管の凍結する環境のひとつです。

気温が氷点下4℃よりも高い場合でも、日の当たらない場所は冷えているので水道管が凍結する場合があります。

冬場の洗面所やトイレなどは日が当たりにくく、リビングのように暖房が効いていることが少ないので凍結しやすくなります。

また、北側にベランダがある場合も日が当たりにくいので、ベランダの水道から水が出ないというケースも少なくありません。

風通しが良い場所

風通しが良い場所は、天気が良く気温も氷点下4℃まで下がっていなくても水道管が凍結する恐れがあります。

水は0℃で凍ってしまう性質を持っています。

水道管が冬の冷たい風に当たり続けることで、凍結してしまうのです。

水を出しっぱなしにして水道管の凍結防止

水道管の凍結を防止するには、水を出しっぱなしにしておきましょう。

常に水が流れている状態を保つことで、水道管が凍る条件に達した場合でも凍結しにくくなります。

水を出しておく量や水道代など、水を出しっぱなしにする際のポイントを以下でご紹介します。

出しっぱなしする水の量

出しっぱなしにする水の量は、5mmから8mm程度が効果的です。

細い線が通る程度と覚えておきましょう。

水を出しっぱなしすると言ってもどの程度を出しておけば良いのかわからない方は多いです。

「ポタポタ」「チョロチョロ」といった少しだけ出しておく方も少なくありません。

しかし、少しだけ出している状態では、水道管の水がとどまっている時間が長いため、凍結しやすくなります。

水の出しっぱなしは水道代などの不安がある方も多いですが、生活に支障が出ないためにも思い切って、水をだしておくのは大切です。

お湯の蛇口

水を出しっぱなしにしていたのに水道管が凍結してしまったというケースもあります。

水道の蛇口にお湯の蛇口が付いている場合は、お湯の蛇口からも水を出すのを忘れないようにしましょう。

お湯を給湯器から引いている場合、水を送る管が凍ってしまい蛇口から水が出ない可能性があります。

お風呂や洗面、キッチンなどどこか1箇所で構わないので出しっぱなしにしておいてください。

水を出しっぱなしにする場所

水を出しっぱなしにする場所は、生活に必要な蛇口全てが理想です。

例えば、キッチンの水だけを出しっぱなしにしていた場合、お風呂や洗面台などは凍結していて使えないという恐れがあります。

水道管の凍結で生活に支障が出てしまう場所は、水を出しっぱなしにするようにしましょう。

水道代

水を出しっぱなしにするにあたって、多くの方が気になるのが水道代です。

凍結防止のためとはいえ、使わない間も水を出したままにするので水道代の心配はつきものです。

水を出しっぱなしにしていた場合の水道代は、数円から数十円程度しか変わらず、「水道代が数千円上がる」ということはありません。

排水管の凍結が原因で破損すると、修理に数万円以上かかります。

修理代を考えると、水を出しっぱなしにしておく方が適切だと言えます。

水道管が凍ったときに気をつけること

水道管の凍結防止に努めていても、凍ってしまうことはあります。

万が一、水道管凍った際適切な対処方法を行いましょう。

無理な対処をすると、水道管の破損に繋がるので注意してください。

以下で、水道管が凍ったときに気をつけることを解説します。

無理な解凍をしない

水道管が凍ったときは、無理な解凍は控えましょう。

蛇口から水が出ないのは、生活をする上で不便ですが、無理な解凍は水道管が破損す流原因です。

水道管が凍結したときは、蛇口をタオルで覆いぬるま湯をゆっくりとかけてください。

熱湯を直接かけると蛇口や水道管が破裂するので、必ずぬるま湯をかけましょう。

また、ドライヤーをつかって水道管を温めるのも効果的です。

時間はかかりますが、温風を当て解凍ができます。

お湯を沸かして冷ます手間も省けるので、ドライヤーの使用はおすすめです。

蛇口を閉める

水道管が凍ったときは蛇口を閉めるのを忘れないようにしましょう。

特に、水道管が凍った状態で外出をする場合は蛇口を必ず閉めてください。

水が出ない状態であるにも関わらず、蛇口を開けたままにすると大変危険です。

外出中に解凍した場合、大量の水が流れてしまう恐れがあります。

最悪の場合、水道代が高くなってしまったりお風呂などの水が溢れてしまったりする可能性があります。

キッチンやお風呂、洗面台全ての蛇口がしっかりとしまっているかを確認してからの外出を心がけてください。

止水栓閉める

水道管の凍結による破裂を防止するために、止水栓を閉めましょう。

水道管が凍結した日の気温が1日低い場合は、解凍するまで止水栓を閉めるのをおすすめします。

水道管に新しい水が通り次から次へと凍ってしまった場合、水道管が破裂するトラブルの原因になります。

あらかじめ止水栓の位置を確認しておくと万が一、水道管が凍ったときに焦らず止水栓を閉られるので安心です。

まとめ

水を出しっぱなしにしておくと、水道管の凍結は防げます。

出しっぱなしにする水の量は、多すぎても少なすぎても良くありません。

一本の線が通る程度の水を出しておきましょう。

また、キッチンやお風呂、洗面台など、凍結すると日常生活に支障が出やすい場所は全て、水を出しっぱなしにしておくのがおすすめです。

水道管が凍結した際は、無理な解凍をせず適切な解凍方法を試してみてください。

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とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315

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