水のコラム
排水口掃除を業者に依頼すると?自分で可能な掃除法も解説
台所や浴室内で使用された汚い水が流れ着く排水口は、まめに掃除をして清潔さをキープしないと、詰まりトラブルや害虫侵入の原因となってしまうでしょう。
しかしそうは思っていても、排水口内の嫌な臭いを嗅いでしまうと清掃のやる気をなくしてしまうものです。
そこで本記事では、排水口掃除を業者に依頼した場合と自分で可能な掃除法についても解説します。
業者がする排水口の掃除
排水口の掃除を専門の業者に依頼する際、どのような作業をするのか不明で、不安な人もいるでしょう。
以下、専門の業者がどんな作業内容で排水口掃除をするのか紹介します。
排水管内部を高圧洗浄する
専門の業者が排水口掃除をする場合は、まず高圧洗浄機を使います。
台所や浴室で使った汚い水が流れつく排水口内には、強固な汚れがあるからです。
以下、作業手順の一例です。
・排水マス(汚水内の水と汚れを濾過する場所)の蓋を開ける
・その部分から高圧洗浄機を使い排水口内部の汚れを洗い落とす
・排水口内部の汚れを洗い落としたら、排水マス内も掃除する
・最後に排水マスの蓋やパーツの汚れを洗い落とす
・部屋内からも高圧洗浄機を使い確実に汚れを落とす
以上が、業者が行う排水口掃除の一連の流れです。
排水口は直線的に設置されていないので、奥側まで確実に清潔にする場合は、専門家の力が必要です。
排水マス
台所や浴室で使った水を溜める排水マス内には、油やゴミ汚れが層となって溜まります。
よって、臭い上昇を防ぐために設置されるL字形のパイプ部分を取って、確実に高圧洗浄機で汚れを洗い落としてくれます。
費用相場
排水口掃除を専門の業者に依頼する際、どの範囲まで掃除するかにより、費用が変わります。
トータル額の相場は1〜2万円程度になりますが、外の排水溝のみなら5,000円程度になります。
排水口の長さも料金変動に関わることがあり、4万円程度の費用が必要なケースもあります。
ただ、排水口掃除の目的は異臭や汚れを解消するだけでなく、害虫防止になったり、忘れていた落し物が出てきたりもします。
定期的な依頼はしないので、多めの費用が必要でも、確実に掃除してくれる専門の業者に依頼するのがよいでしょう。
自分でできる排水口内部の掃除
排水口掃除を専門の業者ではなく自分でする場合は、強引に作業を進めないことが重要です。
無理に自己流で掃除をすると、配管部を壊す危険があります。
よって、自分で排水口掃除をする場合は、掃除手順をきちんと確かめておきましょう。
排水管掃除に使える道具
強固な汚れのある排水口の掃除をする場合、高圧洗浄機を用意するのがベストです。
ただ、絶対に準備した方がいいとはいえません。
低質なものだと水圧が弱く、高いものは購入のハードルが高いです。
高圧洗浄機を使わない場合は、以下のものを準備してみてください。
・液体パイプクリーナー:液体が粘着質で水酸化ナトリウムが多いほど有効
・重曹と酢:パイプクリーナーよりも洗浄力が弱いが汚れを落とせる
・ワイヤーブラシ:排水口のゴミ汚れを掻き出せる道具
上記の他、ゴム手袋やマスク、ゴミ袋などもあると、衛生面で役立ちます。
また排水マスの蓋が開けづらいこともあるので、ドライバーもあると役立ちます。
これらの道具を使った手順は以下の通りです。
洗剤を使った手順
洗剤を使った排水口掃除は簡単です。
排水口から薬剤を注ぎ、30分〜60分くらいそのままにしておくだけです。
この際、あまり長時間放置すると配管を傷めてしまうので、注意しましょう。
洗剤を注いで一定時間経ったら、同じ場所から水を注ぎ、作業は終了です。
高圧洗浄ほどではないですが、排水口内を清潔にできます。
また、使う薬剤によって汚れを落とす力が変わってくるので、以下を参考にして選んでみてください。
効果が高レベル
パイプクリーナーを使います。
洗剤の粘性が強力で、水酸化ナトリウムの含有量が多いものを選んでください。
効果が中レベル
パイプクリーナーを使います。
高レベルで使うパイプクリーナーよりも粘性が弱く、水酸化ナトリウムの含有量が少ないものを選んでください。
効果が低レベル
重曹と酢を使います。
重曹100グラムと酢50グラムを混ぜ合わせてください。
汚れを落とす力は弱いですが、環境への悪影響がないです。
道具を使った方法
さほど強固な汚れでない場合、上記の洗剤でも十分清潔な状態になります。
ただし排水口には、洗剤では落とせない重度な汚れもあります。
その場合は、ワイヤーブラシを使います。
ワイヤーブラシは細長い形をしていて、タイプによってはハンドル操作も可能です。
よって、排水口の見えないところにある強固な汚れも、掻きだせるのです。
排水口から順にワイヤーブラシを使って挿入すれば、排水口をさらに清潔な状態にキープできるでしょう。
自分でできる排水マスの掃除
排水口内部の掃除が終わっても、全作業が終了したわけではありません。
排水口掃除を専門の業者に依頼する際と同じく、排水マスの掃除もする必要があります。
とりわけ部屋側の排水口から洗剤や道具を使って掃除した場合、取れたゴミ汚れは全部排水マスへと流れつきます。
この汚れを取って初めて排水口掃除が終わるのです。
排水マスのあるところ
排水マスは外に設置されており、小さなマンホールに似た形状をしている場合がほとんどです。
築年数の経った住宅だと、四角型をしている場合もあります。
最近は全部の排水口の水が1つの排水マスに流れつく仕組みになっています。
ただし、こちらも古い型だと、排水口と同じ数だけ排水マスが設置されている場合があります。
その際は、全部の排水マスを掃除するようにしましょう。
排水マスの掃除方法
排水マスにはいつも汚水が流れつくので、掃除をする場合はゴム手袋やマスクをつけることをおすすめします。
排水マスの掃除は、以下の手順で進めます。
・ドライバーを使って蓋を開ける
・L字形パイプがあれば外す
・水面に浮かんでいる油の汚れやゴミを掬い取る
・大まかなゴミを掬い取ったら、排水管内に水を溜める(ボロタオルなどですき間を埋めると、水を溜められます)
・排水管が水で満杯となったら勢いよく流す
・排水口のゴミ汚れが出てくるので、再び掬い取る
・蓋も水洗いして閉めたら掃除終了
排水口に汚れの固まりが残ると詰まりの要因にもなるので、水を溜めて流す工程はしっかりとしてください。
作業途中でつまったケースでは、ラバーカップを使うと、取り除けるでしょう。
排水口掃除を簡単にする方法
定期的に掃除する箇所でない排水口は、強固な汚れも多いので自分で掃除すると、かなり労力が必要です。
そこで、最後に排水口掃除の簡単にする方法を紹介します。
つまりやすいものは流さない
ゴミ汚れを含んだ汚水の通路となる排水口ですが、流すものを気にかけるだけで、排水口掃除の労力を減らせます。
その方法は、汚水に混ざるゴミ汚れを減らすことです。
排水口に流すとつまりやすいものは以下の通りです。
・洗剤:排水管の周辺に付きやすい
・油の残り:排水管の周辺に付きやすく掃除も困難
・毛髪:他のゴミと絡まりやすいので詰まり原因となりやすい
・水に溶けない紙類:水に溶けないので、そのまま残りやすい
できる限り流さないほうがいいものは他にもありますが、上記のものはとりわけ注意しておきたいです。
掃除の労力を減らすだけでなく予防対策にもなるので、ぜひ注意してみてください。
まとめ
この記事では、排水口掃除を業者に依頼した場合の作業内容と自分で可能な掃除法も解説してきました。
プロの水道掃除業者が行う作業内容を参考にしながら、自分で対処できるようであれば、実践してみてください。
自分での対処に限界がある場合は、無理せず業者に頼みましょう。