水のコラム

トイレの手洗い管から水が出なくても大丈夫!手洗い管の問題はほぼ自力修理できる

2023年06月29日  トイレのトラブル

トイレの手洗い管から水が出なくても大丈夫!手洗い管の問題はほぼ自力修理できる

トイレの手洗い管から水が出てこない時は、そのままにせずに原因を確認することが必要です。給水機能が壊れた可能性も多くあるからです。

しかし、適切な対処法を理解していないと、どうすればいいか分からないですよね。

そこで今回は、手洗い管の問題とその対処法について紹介します。

手洗い管の故障で考えられる原因

手洗い管に関連するトイレ水槽箇所は意外と複雑なので、基本から順番に確認していきます。

止水栓の確認
トイレの給水を調整する根本的なところです。止水栓が閉められていると水が出てきません。日常あまり触るところではないですが、直近で清掃やトイレ修理をした場合に閉めている場合があります。

もし止水栓が閉まっていることが原因の場合、開くとまた給水がスタートします。ただし、素手ではひねって開けられないので、ドライバーやレンチといった工具が必要です。

手洗い管内部のフィルターが目詰まりを引き起こしている
内側にフィルターがつく種類の手洗い管だと、フィルター内部にゴミが溜まって目詰まりを引き起こしている場合があります。

フィルターの清掃をすればほとんど給水がまたスタートします。給水用水槽を開けて手洗い管のところからフィルターを取り外して、用済み歯ブラシやバススポンジ、ボロ布類でゴミを除去しましょう。

再びフィルターを元の位置に戻して給水の試験をします。給水管から水が出てくれば終了です。また、フィルターは使いふるすと目詰まりを引き起こしやすくなります。長い年月使用している場合、新品に取り替えると以後の問題を減らす効果があります。

ボールタップの不具合
水槽内にはボールタップというパーツがあります。浮玉というピンポン球型の玉を水位によって上げ下げさせて、出水したり止水したりする機能を持っています。

このボールタップが壊れている場合、水が出てこなくなります。ボールタップは消耗するものなので、日常から大事にトイレを使用している家でもいつか故障が表れます。

ダイヤフラムの不具合
ダイヤフラムはボールタップのパーツの一部分で、ゴム製のパッキンパーツです。トイレ水槽のタイプによってダイヤフラムが必要な製品、不要な製品があります。

トイレ水槽が二重になっている種類ならダイヤフラムが設置されています。ダイヤフラムもまた消耗するものです。経年の老朽化によりもとの機能を果たせなくなっている場合は買い換える必要があります。

蛇腹ホースの故障
手洗い管には給水するためのホースがつきます。蛇腹ホースが壊れていたり、手洗い管とのつなぎ目がずれていたりすると正しく給水できません。したがって、手洗い管から水が出てこないといった状態になります。

蛇腹ホースが壊れているケースは、ホース自体の取り替えが必要になります。応急処置用のテープ類で一時的にしのげますが、今後のことを見越すと、新品に交換したほうがいいでしょう。

手洗い管とのつなぎ目がずれているだけだと、正確な位置につなぎ直せば正しく給水が再開されます。

トイレの手洗い管から水が出ないケースで修理に必要な道具

トイレの手洗い管から水が出てこなくなった場合、自分で修理する場合はどの道具が必要なのか説明します。

・ゴム製手袋
・マイナスのドライバー
・ボロタオル
・使用ずみ歯ブラシ
・バケツ
・ウォーターポンププライヤー
・モンキーレンチ

トイレの手洗い管から水が出ないときに対処する方法

トイレの手洗い管から水が出ないときに対処する方法について解説します。今回は、「止水栓」「フィルター」「ダイヤフラム」の対処方法をお伝えしましょう。

止水栓
止水栓がお子さんの手いたずらで閉まったままであれば、ハンドルタイプだと左側に回すことで開けます。マイナスドライバーが必要なときは、くぼみ部分に差し込み左側に回すことで開きます。

加えて、止水栓のつなぎ目や開閉箇所に固形物が入りこんでいるケースがあります。その際は、水道の元栓を閉めたあと、モンキーレンチで止水栓が設置してある排水管を取り外します。

そして、排水管内部を確かめてクリーニングします。

細長い種類の手洗い管が使われているときは、水を出すための水圧が足りていないと水の出具合が悪くなることもあります。止水栓の開閉状態をチェックして、水槽に給水される水分量を増やすと解消されるでしょう。

水分量を確かめながら止水栓を開けます。

フィルター
手洗い管には、フィルターが付く種類があります。その種類の場合は、フィルター内にゴミ汚れが詰まっている場合があるので除去します。歯ブラシ類を使って、清潔にしましょう。

ダイヤフラム(パーツ交換の手順)
ハンドル式だと、右側に回すと閉まります。マイナスドライバーのときは、くぼみ部分に差し込んで、同じく右側に回しましょう。長い間使っている場合、止水栓がきつく閉まっていることがあるので、その際は元栓を閉めて水を停止します。

水が停止したら、水槽内の水を空にするためにトイレレバーを引きましょう。

最初に、水槽のふたを持ち上げます。ホース類の引っかかりがない場合は、そのまま開けられます。近年のトイレはナット類で留めていないものが増加しているのでスムーズに開けられるでしょう。

ふたが持ち上がらないときは、手洗い金具がボールタップの蛇腹ホース類につながっていることになります。蛇腹ホースにつながっているナット部分を左側に回して取り外しましょう。

ナット部分が外れると蛇腹ホースがふたから取れて持ち上げられるようになります。

水槽のふたを取り外し、ボールタップのカバーがあればそちらも取り外します。カバーがないこともあるので、その際は飛ばします。浮玉レバーは根元のところをつまむと外せます。

ボールタップを手できちんと支えながらナット部分を左側に回すとナットが外せます。そして、ダイヤフラムのところを取り外しましょう。ナットがどうしても回らずに外れない場合は、ウォーターポンププライヤーを使うとよいでしょう。

新品のダイヤフラムを準備し、洗浄ピンが穴のところから出ていることを確かめます。出ていないときは確実に穴のところに設置されていないことになり、止水できなかったり水が突然吹き出したりする場合があるので注意してください。
確かめたら、新品のダイヤフラムをボールタップ部分に差し込めば、設置は終了です。

外したものを全て元通りにします。ナット箇所は、手で支えながら右側に回して設置しましょう。浮き玉は、レバーの根元部分をつまんで、カチッと音が鳴るまで差し込みます。

きちんと差し込んでいない場合、水漏れ原因にもなります。注意してください。ボールタップのカバーがつくケースは元の位置に戻しましょう。

水槽をスムーズに持ち上げられたときは、カバーとふたを楽に閉められるでしょう。水槽が持ち上がらなかったときは蛇腹ホースが外れた状態になっているので、元通りにつないでふたを閉めましょう。

閉めた場合と反対で、左側に回して開けましょう。水槽へ給水されたことがチェックできたら作業は完了です。元栓を閉めていた場合は、元栓を開けて給水します。

難しい場合は無理せず業者を活用

トイレの手洗い管から水が出てこないケースの原因と対処方法を解説してきました。ただ、自分で作業をするのが心配な人もいるかと思います。その際は、専門の業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

今回は、トイレの手洗い管から水が出ないときの問題とその修理方法について解説しました。手洗い管の修理作業は自分でもできます。ただ、トイレ水槽の仕組みをきちんと頭に入れていないと困難になるでしょう。

本記事の内容も参考にした上で、業者依頼も検討してみてください。

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