水のコラム

トイレの止水栓が固くて回らない?原因と直し方について解説

2023年04月30日  トイレのトラブル

トイレの水が流れ続けるトラブルに対応するためには止水栓を回して水を止める必要があります。

しかし、止水栓が固くなっていると回すことができずトラブルを解消できないでしょう。

そのため、止水栓をなんとかして回す必要があるのですが「止水栓の直し方が分からない」「無理して回すとねじ穴がなめてしまうのでは?」という疑問や不安を抱えている方は少なくありません。

そこでこの記事では、止水栓が固くなっている原因とその直し方について解説していきます。

止水栓が回らない原因

まずは止水栓が回らない原因について見ていきましょう。

原因についてしっかりと理解できているとその後の対策もスムーズに行えます。

このトピックでは覚えておきたい原因を4つピックアップしたため、ぜひ参考にしてください。

スピンドルがさびている

先端のねじ部分であるスピンドルがさびてしまうと止水栓は固くなってしまいます。

この場合、少し力を入れただけでは、ねじが全く動かないため、動かすためには強い力を加える必要があるでしょう。

また、ねじ部分の劣化やパッキンの劣化が原因で動きが悪くなっているケースもあるため、劣化部分がないかどうかの見極めも必要でしょう。

なお、強い力を加えれば止水栓を回せることもありますが、部品が破損して漏水が発生してしまうおそれもあるため、この点は留意しておきましょう。

止水栓が全開になっている

止水栓が全開になっていると水圧が高くなってねじが回りづらくなります。

止水栓に対して強い圧力がかかっているため、水を止めるのに強い力が必要となってくるのです。

したがって、強い力で止水栓を回す必要があるのですが、急に強い力を加えると部品が破損してしまう可能性があります。

そのため、少しずつ力を加えていって徐々に止水栓を閉めていく必要があるでしょう。

凍結している

止水栓が凍結しているとハンドルは回らなくなります。

夜の気温が低下しやすい冬に起きやすい現象となっており、止水栓周りの配管の水が凍結してしまうと止水栓の動作にも影響が出てしまうのです。

止水栓が凍結している場合、水道管自体も凍結している可能性が高いため、すぐに状況をチェックしましょう。

また、寒い時期には事前に水抜きをしておくと凍結のトラブルを避けられます。

凍結の原因となる水が無ければトラブルは発生しないため、お出かけ前などに忘れずに水抜きを行うとよいでしょう。

回す方向が逆

止水栓を回す方向が逆だと思うようには動かないでしょう。

止水栓を閉めるつもりで回していても、その方向が間違っていればいつまで経っても止水栓は閉じません。

意外と多くの人がやってしまいがちな対応であるため、止水栓を回す際には注意しておくとよいでしょう。

止水栓が回らないときの対策

止水栓が回らない原因について理解したら、次はその対策方法について見ていきましょう。

原因に合わせた対策を行うと比較的簡単にトラブルを解決できます。

このトピックでは役立つ対策方法を6つ紹介していくため、ぜひ参考にしてください。

応急処置を行う

まずは応急処置として大元の止水栓を閉めましょう。

大元の止水栓を閉めておけばトイレに水が供給されなくなるため、水を一時的に止められます。

また、大元の止水栓を閉めるとキッチンや洗面台などの水道も使えなくなるため、この点は留意しておきましょう。

なお、大元の止水栓の設置場所は建物によって異なります。

一戸建てが屋外の水道メーターの近くに設置されているケースが多いのに対し、集合住宅の場合は玄関近くのパイプスペースに設置されているケースが多いです。

お住まいの住居の種類によって場所が異なるため、事前にどこに大元の止水栓があるのかを確認しておきましょう。

ウォーターポンプフライヤーの使用

応急処置が完了したら止水栓への対策に移りましょう。

その対策としてまず取り組みたいのがウォーターポンプフライヤーの使用です。

ウォーターポンプフライヤーは水道管などの配管工事で使用するフライヤーです。

ナットをしっかりとロックしてくれるため、固くなった止水栓も回しやすくなります。

なお、ウォーターポンプフライヤーにはさまざまな種類のものがあります。

そのため、使用用途や使いやすさを比べながら自分にとってベストなものを購入するようにしましょう。

マイナスドライバーの使用

止水栓専用のマイナスドライバーの使用も有効な対策方法になります。

水栓用のドライバーは通常のものよりも先端の幅が広くなっています。

そのため、通常のものよりも強い力を与えながらねじを回せます。

止水栓に対して力は伝わりやすくなりますが、無理に大きい力を加えて回そうとするとねじが破損してしまう可能性があるため、この点は注意しておきましょう。

大元の止水栓を事前に閉めておく

大元の止水栓を閉めていない方は、一旦この止水栓を閉めてから作業を行うようにしましょう。

大元の止水栓が閉まっていれば止水栓に対して水圧がかからないため、スムーズにねじを回せるようになります。

なお、大元の止水栓を閉めてからトイレの止水栓を開けてしまうと水が飛び出してくる可能性があるため、この点は注意しておきましょう。

温める

凍結が原因で止水栓が回りづらくなっているときはドライヤーやお湯を当てて温めましょう。

温度が上がって水道管内の水が解凍されると自然と止水栓も回るようになるでしょう。

なお、温める際には高温のお湯を当てないように注意しましょう。

急激な温度変化を止水栓や配管に与えてしまうと破損のリスクが上がります。

ハンマーで叩く

止水栓をハンマーで叩いてみるのも一つの手です。

ハンマーで止水栓を叩くと振動でさびや汚れが落ちて止水栓がスムーズに回るようになるでしょう。

なお、あまり叩きすぎると止水栓周りの部品を破損してしまうおそれがあるため、数回叩いて効果が見られないときは別の方法を検討しましょう。

作業中に注意したい点

止水栓のトラブルは丁寧に作業を行えば問題なく解決できますが、やり方を誤ると別のトラブルを発生させてしまいます。

場合によっては止水栓の問題も解決できなくなってしまうため、注意が必要です。

そこでこのトピックでは、作業中に注意したい点を2つピックアップして紹介します。

傷をつけないようにする

凍結した止水栓を解凍するときやハンマーを使って止水栓を回す際には、傷をつけないように注意しましょう。

止水栓を解凍しているときは急激な温度変化を与えてしまうと止水栓や配管が破裂してしまうおそれがあるため、この点は注意しましょう。

ドライヤーやお湯を当てて解凍作業を行うときにタオルを一枚はさむといった対応をとるとよいです。

なお、ハンマーで強く叩きすぎると止水栓が傷つきかねないため、傷がつかない程度の力で叩くようにしましょう。

ねじ穴がなめないようにする

止水栓が回りづらいときに必要以上の力を加えて回そうとすると、ねじ穴がなめてしまうことがあります。

ねじなめが何度も起こるとねじ頭がつぶれて回せなくなってしまうため、力を入れすぎないように注意しましょう。

また、ねじなめが発生してしまったときは、すべり止め液を垂らして応急処置をしましょう。

まとめ

止水栓が固くて回らないとどうすればよいか分からず困ってしまうでしょう。

しかし、トラブルの原因と対策方法を理解していれば個人でも問題なく対応できるため、今回紹介した内容をしっかりと覚えましょう。

また、作業内容自体は簡単なものですが、やり方を誤るとねじ穴がなめるといったトラブルを誘発しかねないため、この点は注意しましょう。

個人での対応が難しいと感じたときにはすぐに業者に対応を相談しましょう。

無理に個人で解決しようとすると状況を悪化させかねないため、プロの力を借りるのが無難と言えます。

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とっとり水道職人(鳥取水道職人) 0120-492-315

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