水のコラム

浴槽から水漏れ?お風呂で発生している異常を見分ける方法

2023年07月02日  浴室の水漏れ

浴槽に入れたお湯がいつの間にか減っていたら、水漏れが起きているかもしれません。お風呂は材質の関係上、目に見えないヒビができることがあります。被害を最小限に食い止めるには、異常が発生しているときの見分け方を身に付けることが大切です。

この記事では、浴槽の水漏れを見分ける方法や、故障の症状・その対応方法を解説します。併せて故障の予防策もお伝えしますので、お風呂の管理にお役立てください。

浴槽の水漏れを見分ける方法

浴槽は陶器や強化プラスチックで作られています。これらの素材は、目に見えないほど小さい傷ができることがあります。小さい傷でも水漏れは起こるため、早急に修理しなくてはなりません。

とはいえ、目に見えないものを確認するのは非常に困難です。修理の前に、水漏れを見極める方法を身に付けましょう。

浴槽に水をはりスポンジを置く
まずは浴槽に水をはり、その中にスポンジを置きます。水位はいつもお風呂に入るときと同じくらいにしてください。スポンジを置いた状態のまま、観察します。しばらく見てもスポンジが水に浮いたまま動かないなら、浴槽に傷はありません。

スポンジの動きから故障箇所を見分ける
浴槽に傷があるとそこから水が抜けるため、スポンジが動きます。たとえば、浴槽の側面やその近くにある壁・床から水漏れしていると、傷のある場所にスポンジが引き寄せられます。壁にスポンジがくっついたら、その周辺を触ってみましょう。傷が確認できるはずです。

排水口近くに吸い込まれるように沈んでいった場合、排水口や排水栓が故障している可能性があります。排水口を構成するパーツの故障や、ゴム栓の劣化を疑いましょう。給湯口や給湯設備にスポンジが近づいて行った場合は、給水パイプから水漏れしているかもしれません。

スポンジの動きを見れば、故障箇所やその原因がある程度予想できます。考えられる原因に合わせて、適切な対処を取りましょう。

浴槽に発生する故障

スポンジの動きをみると分かりますが、浴室は複数の故障が発生します。故障内容とその症状についても学んでおきましょう。

浴槽のひび割れ
浴槽がひび割れていると、そこから水漏れします。一見目に見えないひび割れでも、浴槽の外に水漏れするほど深い傷になっていることもあるため、ご注意ください。

ひびの入った浴槽をそのまま使っていると、ひびそのものや、水漏れ被害を悪化させる可能性があります。浴槽にひびが入っているときは、応急処置または修理するまで使ってはなりません。

浴槽が接している床や壁の劣化
浴槽のひび割れは、目に見えなくても触ってみれば確認できます。触ってもひび割れが確認できないが、水漏れが起きている可能性が高いなどの場合は、近くの床や壁を確認しましょう。そこから水漏れしているかもしれません。

お風呂場の床や壁は、タイルや強化プラスチックなど強度の高い素材でできているうえに、シリコンなどで補強されています。しかし、これらの素材もある程度使い続ければ劣化し、水漏れが起きます。

また、中にある配管が劣化していることもあり、原因の解明が難しい症状です。

これらの故障は、水周りの施工に関する知識がない方が判断できるものではありません。あくまでも予想としてとらえておき、浴槽に全く問題がないときは、業者に床や壁の劣化を疑っている旨を伝えて調べてもらいましょう。

栓や排水口の劣化・故障
排水口や排水栓・給湯設備にスポンジが吸い込まれそうになったら、そこの故障を疑いましょう。排水口も劣化するとパーツが緩み、その隙間から水漏れします。

排水栓も同様です。ゴム栓は劣化するとひび割れや縮みが発生し、栓としての機能を満足に果たせなくなります。ボタンで栓を操作するタイプの浴槽も、ボタンと栓を連動させるパーツが故障すると、満足に栓が閉められなくなるなどの症状が発生するのです。

給湯口やその先にある給湯設備の配管・パイプも故障するとパーツの隙間やひび割れから水漏れします。一見問題がなさそうに見えても、水の流れが確認できる場合は、修理を検討しましょう。

浴槽の故障は業者に依頼して修理する

浴槽のひび割れやパーツの劣化は、家庭では修理できません。浴槽の場合は交換修理となるため、業者の力が必要です。これは、給湯設備も同様です。故障が心配される浴槽や給湯設備は、修理できるまで使わないようにしましょう。

故障内容別応急処置方法

とはいえ、お風呂は毎日の生活で欠かせない設備です。修理までに数日かかる場合、ずっとお風呂が使えないのはとても不便です。このようなときは、応急処置で対応しましょう。故障内容別の応急処置方法を解説します。

浴槽・床・壁は防水テープやシーリングで対応する
浴槽やその周辺が故障したときは、防水テープやシーリングを使って応急処置を施します。作業の際は、以下の道具をご用意ください。

・浴槽・床・壁の素材にあったシーリング材
・接着剤
・防水テープ

すべてホームセンターで購入できます。また、ホームセンターでは専用の補修キットを打っているところもあるので、それを利用するのもよい方法です。

なお、キットの中には防水テープがないものもあるため、ご注意ください。接着剤は、衝撃や水に強いものを選びましょう。

道具を用意したら、まずはひび割れのある部分を接着剤で埋めます。その上から防水テープを貼ってください。なお、シーリング材や専用キットは、それぞれ使い方が異なります。使うときは、付属の取扱説明書に従って道具を用意し、作業しましょう。

ゴム栓の劣化は部品を交換修理すれば改善できる
故障原因がゴム栓だった場合は、栓を交換修理すれば改善できます。ゴム栓もホームセンターで購入できるので、修理が間に合わないときは自分で対応しましょう。新しいパーツを購入するときは、以下に注意しながら選んでください。

・ゴム栓のサイズ
・チェーンの取り外しができるか

ゴム栓は複数種類があるうえに、チェーンが取り外しできるものとできないものがあります。故障しているものとできるだけ同じものを購入しましょう。

新しいパーツが用意できたら、古いゴム栓を取り外します。ネジでチェーンが止まっているならプラスドライバーで外してください。

ゴム栓だけを取り換える際、うまく外れない場合は、マイナスドライバーなどで栓のパーツに隙間を作ると外れやすくなることがあります。外した後は、新しいパーツを取り付ければ完了です。

浴槽の故障を防ぐ対策

浴槽が一度故障すると、交換しなくてはならないため、非常に厄介です。故障を防ぐための対策も併せて覚えておきましょう。

浴槽にやさしい掃除道具を選ぶ
浴槽に使える掃除道具は実にさまざまです。洗剤ひとつとっても、たくさんの種類があります。その中には、特定の素材に悪影響を与えてしまうものもあるのです。お風呂用洗剤を選ぶときは、自宅の浴槽を劣化させないものを選びましょう。

また、浴槽をコーティングするのも有効です。保護材を塗っておけば、その分衝撃や傷に強くなります。浴槽の傷を少しでも避けたいなら、業者にコーティングを依頼しましょう。また、コーティングは経年劣化するため、数年おきに塗り直してください。

浴槽の排水口を定期的に掃除する
浴槽の水漏れは、排水口からも発生します。排水口の機能を低下させないためにも、定期的に掃除しましょう。こまめにごみを取り、週に1回程度はパイプクリーナーを使って中まできれいにします。

ボタン操作で動く栓を採用している浴槽は、栓にヘアキャッチャーがついているタイプもあります。ヘアキャッチャーに絡んだ汚れは、定期的に取り除きましょう。栓の汚れやぬめりも掃除の際に落としておくと、より効果的です。

まとめ

浴槽から水漏れしているときは、水をはってスポンジを浮かせて調べましょう。

水漏れ箇所が分かったら、業者に修理を依頼してください。修理に時間がかかる場合は、応急処置で対応しましょう。

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